
Dearクララちゃん
僕、ホワイト。
僕も実は野良出身のオス猫なんだけど、クララちゃんの方が生い立ちが辛いよね。
ぼくはお母さんと離れ離れになって戻れなくなり、ゲンさんちのベランダで夜を明かしたのがきっかけなんだ。
だけど、クララちゃんのそれはお庭に倒れこんで最後の力を振り絞って鳴いていたんだものね。
痛い痛しかったよ。
でも、本当にすてきなお母さんに出会えてよかったね。
仕事を投げ出して病院に連れて行ってくれたんだのもね。
なかなか出来ることではないよ。
本当にネコ好きなお母さんと巡り会えたよね。
もう少し離れた場所だったら、お母さんが出勤した後だったらと考えるとこれは運命だよ。
きっと神様がここで最後の力を振り絞るのですと教えたのでしょうね。
でも、その後の日記でクララちゃんが背負った運命がこれだけではなかったって事を知ってよりショックだったよ。
こんなあどけないお顔しているのに。
過酷な運命背負っていると思うと切ないな。
でもね、救いはクララちゃんが日に日に元気になっていることさ。
そして、そんな事を気にせず一生懸命お世話してくれるお母さんが傍にいることだよ。
日記に元気になっていく様子を報告してくれるからね。
とっても気強いよ。
お母さんも大変だけど頑張ってほしいな。
ところですっぴー君が開けたふすまの穴はどうなりました。
もう修復出来たかな。
面白い出入り口が出来たぞって遊んでいたのかな。
すっぴー君、だめだよちゃんと出入り口から入らなくちゃ。
でも襖の穴から出るところ見てみたいな。
それじゃ、またね。待ってるよ。
from ホワイト
近況報告
寒くなってね、ゲンさんが湯たんぽ入れてくれるんだけど僕達取り合いになるみたい。
だって温風器はチップが占領するから。

さて、次回は誰に手紙を出そうかな。待っててね。
by ホワイト
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