黒にゃ、正式譲渡いたしました。
彼は本当に私の太陽です。
思い起こせば4カ月前の雨の日、ホームセンターの駐車場で大声で叫んでいた黒にゃ。
見捨てられず、車に乗せたはいいけれど、
不安で鳴いている黒にゃの横で、私も不安に泣いていました。
大人猫の保護は初めてです。しかも左目がありません。
譲渡は容易ではないと覚悟せざるをえませんでした。
おそらく私の日記を読んでいた方の多くがそう思われたと思います。
でも、だからこそ、絶対に譲渡しようと決めていました。
大人猫でも、ハンデがあっても、体調万全じゃなくても、
里親さんが見つかるということを証明したかったんです。
だって、このネコジルシにはそんなやさしい里親さんであふれているから。
私はここで希望をもらいました。
図らずも彼の性格はズバ抜けて良く、私は最高の後ろ盾を手にしました。
黒にゃの良さを余すことなく伝えることに専念しました。
私の日記は未だ見ぬ里親さんへの長いラブレターです。
「鷹子さんの黒にゃ日記、ぜったい盛ってると思ってました!」
とは、つくねんさん談。
私があまりにも黒にゃを褒め讃えるので、営業トークだと思っていたらしいんです。
猫ってこういうもの、という既定概念と、私が表現する黒にゃがかけ離れていたから。
でも実際に黒にゃと生活してみて、本当だった!と驚いたそうです。
(ふふ。嘘は書きませんよ。私の目的は譲渡ではなく、その先のステキ猫ライフですから)
黒にゃと暮らせるつくねんさんが心から羨ましいです。しあわせ者だと思います。
そして、黒にゃのハンデや体調不安など、すべてひっくるめて受け入れてくれる
つくねんさんに迎えられた黒にゃも最高にしあわせ者です。
つまりは「お似合い」ということなんです。
が、実際、黒にゃは日中ほぼべったりのおかあさんラブです。
つくねんさん片想い。不憫なほどに。笑
でも黒にゃが幸せなら、まあいいか。と笑ってくださるつくねんさんはまさに私の同志です。
トライアル中も順風満帆というわけではありませんでした。
つくねんさんの猫アレルギー発症です。
実はお見合い前に検査をしてきてくださり、軽度ながら猫アレルギーがあることは知っていました。
でも、おかあさんがいることや自宅が2軒あることなど、アフターフォロー万全でしたので、
譲渡には問題ありませんでした。
ただ、不安があればお返しいただくことも考えてくださいと伝えてありました。
譲渡手続きで再び訪問させていただいた時、私はしあわせな黒猫に会いました。
つくねんさんの決断も、私の決断も間違いではなかったと確信に変わったんです。
そして、黒にゃはやっぱり黒にゃでした。

ビリビリ好きな黒にゃのために、おかあさんは新聞を買いに行くそうです。

ケージとタワーです。

脱走防止柵もしっかりと。

新しいお名前は「クロム」
お腹が弱かった黒にゃのために、硬い金属にあやかって、だそうです。
響きはあまり変えない方がいいというおかあさんの希望でもあります。
いい名前だと思います。
おかげで、軟便克服だそうですよ。さすがです!
こうして私と黒にゃの物語は幕を閉じました。
寂しくないと言ったら嘘になりますが、感傷に浸ってる時間はありません。
私には新しい物語とその主人公たちが待っています。
後に続く、壁太郎、ビビ、壁ママ。
譲渡までの道のりは易しいものではないでしょう。
でも、暗闇に飲み込まれそうになった時は黒にゃを思い出します。
きっと私の進むべき道を照らしてくれるはず。
黒にゃに見守ってもらえる私もまた、しあわせ者です。
クロム、卒業おめでとう。
君はこれからも私の前を歩き続けてください。
ずっと、光の射す方へ。

クロムとご家族、そして私たちを見守ってくださったみなさんに愛をこめて。
ありがとう。
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