日本人も大好き、イタリアが世界に誇るブランド『GUCCI』
私にもあった若かりし頃、次から次へとイタリア高級ブランドが上陸、
大学時代は当然なこと、社会人になっても、
旅行や真っ黒になって夢中になる趣味にお給料が消えていた私には、無縁の高級品でした。
私の記憶にある、“いかにもGUCCI”のボストンバック(HPより)
https://www.gucci.com/jp/ja/
…今は全く違うモデルが多く、目をパチクリ、相変わらず無縁です^^;
ジャガード地にGG(Gucio GUCCIが馬具屋として創立)のロゴ、赤と緑のライン
布製のものがなぜ高級品なのか…と疑問でした。
GUCCI家3代目が前妻に殺されたり、業績に沈みがあったり…今は不死鳥の如く蘇っています。
大半の日本女性が、ひと目でGUCCIであると認識するこのバッグ、
しかしこれが、「GUCCIというイタリアが世界に誇るブランド」であるとは知らない
イタリア中高年層(女性も)が、大半です。
イタリアは職人の国、金に糸目をつけないお金持ちのために、贅を尽くして作られた質の高いものが
世界中で評価されるイタリアンブランド、庶民のものではありません。
かつて、メルカート(青空市場)で購入したPRADAの中古の革製リュックサック、
イタリア女性から評判が良かったですが、それが有名ブランドだとは知られていませんでした。
道端で、不法滞在の黒人が広げたシーツの上に並べて売るコピー商品(違法)、
高級品がオリジナルであるなどとは、夢にも思わない…
この田舎町の住人の多くは、有名ブティックが並ぶvia CONDOTTIに足を向けたこともないでしょう。
GUCCIが来春夏コレクションより、毛皮を使わないことを発表
これは英国The Times誌の報道が口火を切り、イタリアメディアが続きました。
Gucci drops ‘outdated’ fur from new collections
https://www.thetimes.co.uk/article/gucci-drops-outdated-fur-from-new-collections-7z9dxkhh7
この記事によれば、GUCCIはアニマリストの圧力に屈した、とのこと。
CEOのマルコ・ビッザーリ氏は、
「流行遅れの毛皮を使わず、別な方向に創造性を生かしていきたい」と語り
今年の毛皮の売上は、長年に渡って交渉していた Humane Society InternationalやLAV(イタリア)、
動物の保護に尽力する団体に寄付すると、約束しています。
http://firenze.repubblica.it/cronaca/2017/05/30/news/rose_chiffon_e_pellicce_gucci_ha_sfilato_cosi_a_palazzo_pitti-166765722/#gallery-slider=166768094
今年の5月の『Pitti Moda』冬のコレクション
…フィレンツェのピッティ宮殿でお披露目される作品は、ファッション界が注目…
イタリアにとって大事な産業であるファッション、TVニュースや新聞でも紹介されます。
ラッファエッロの絵画の前でのGUCCIのショー、テーマは「ピンク、シフォン、毛皮」
画像は↑サイトより拝借(ショーのフォトギャラリー有り)、全身毛皮で覆われています。
半年にして、大きな変化…
相次ぐファッション界の脱毛皮…
Calvin Klein、Ralph Lauren、Hugo Boss、大物Armaniに続き、高級老舗GUCCIも追随、
ファッション界に大きな影響を与えると見られています。
『エシカルなライフスタイル』が、若い世代を中心に注目を浴びています。
●エシカル(ethical)とは…「倫理的」「道徳上」という意味の英語形容詞である。
●エシカルコンシューマリズムとは、「動物や環境や人や社会に配慮した工程・流通で製造された商品を選択し、そうでないものを選択しない」という消費活動である。エシカルコンシューマリズムの内、最も注目されている商品カテゴリには、エシカルファッションが挙げられる(Wikipedia抜粋)
動物の犠牲を嫌がるヴィーガンや、幼児労働による製品の拒否も含まれます。
必要以上の動物の犠牲を伴う毛皮は、「時代遅れ」と判断せざるを得ない状況…
報道のような、アニマリストのプレッシャーというよりも、
『弱いものを助ける』という、欧米文化の中心であるキリスト教の根本的考え方を
アニマリストのアピールが、改めて若者に見直す機会を与えたと言えるのではないでしょうか。
私のTwitterのスクショ
「ペットは家族」犬の看病に傷病手当、イタリア裁判所が認める
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/13/pet-family_a_23241970/
愛犬の手術のために、2日間の休暇(傷病手当)を申請していた女性の訴えが認められた記事ですが
猜疑心の強い私は英語の元記事をたどり、そしてイタリア語記事も見つけてTweet。
私の超地味Tweetにしては、多めのインプレッションを集めています。
大学図書館に勤めるアンナさん、
病気の12歳の愛犬の手術のために、2月に1日、5月に2日の「家族に付き添うための休暇」を申請
いずれも「ペットは家族ではない」と却下され、有給休暇を使うことになりました。
アニマリストの友人に相談すると、LAVを紹介され後ろ盾を得て裁判へ…
一人暮らしの彼女にとって、愛犬は家族同様、付き添うための休暇を取る権利がある、の
裁判所の判断です。
経済的には常に低迷、セコく開発途上国に見えるイタリア
こんな公衆トイレはザラ
…便座やトイレットペーパーがあるのは稀、中央上黒い紐状のものを引っ張ると、水が流れました^^;
しかし「人権」に関しては世界のリーダーを自負、再認識です。
GUCCIと同じく、イタリアよりも、日本での知名度の高い“死にゆく町”チヴィタ・ディ・バニョレージョ
“ラピュタ”に似ている…丘の上にある小さな古〜い町が、橋でつながっている
霧の深い日には、お土産用マグネットのように、浮かんで見えるとのこと。
ローマから3時間ほど、トイレは乗り換え地ヴィテルボで撮影です。
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