体重は620gと、標準よりやや小さめですが、
1日20g近く増えてますし、元気なので問題ないとのこと。

そして、壁太郎を保護して3週間、
ずっと心にあったわだかまりを先生にぶつけてみました。
「先生、この子、水頭症ではないですか?」
水頭症とは、頭の中に水分が溜まり、脳を圧迫する病気です。
チワワに多く、中には症状が出ない子もいますが、神経系統に異常をきたします。
猫では珍しく、ネットで調べてもあまり症例が見られません。
先天性の水頭症だとすぐに命を落としてしまうからでしょうか。
症状としては、
・大きな頭(おでこが出ている)
・両目が外に向いている
・体が小さく成長が遅い
・泉門が開いている
・常にぼーっとしている
・抱き上げたりするとパニックのように騒ぐ
・しつけがうまくいかない
・目が見えない(視覚障害)
・ぐるぐる回る(旋回運動)
・ふらつく(運動失調)
・けいれん発作
壁太郎の場合、おでこの出っぱりとカラダの小ささが不安要素でした。
でもそれ以外問題はなく、普通の元気いっぱいな仔猫といっしょです。
きっと、個性。
そう自分に言い聞かせてきました。
先生は、反射機能や目の動きなどじっくり観察し、
「見た目はあやしい感じではあるけれど…」と前置きして、
今のところ症状は見られません。泉門も閉じているし。
ただ、成長過程で症状が出てくることもあります。
MRIでしか診断できないし、診断されても症状が出ないと治療できません。と。
壁太郎、グレーでした。
ほんとは笑い話にする予定だったのに、
完全否定できないほどに壁太郎のデコッパチは珍しいんだそうです。

ああ、壁太郎、キミはたくさんの命を背負った希望の星なのに。
こんなにやんちゃで可愛くて、まわりの人間を笑顔にする(笑われてる?)
愛され毛玉を明るい未来へ送ることができないかもしれないなんて…。
夜、壁太郎と遊んでくれた友人から写真が送られて来ました。

「壁太郎さんは個性的なファニーフェイスなんだよ! 病気じゃないよ、きっと!」
友人のやさしさに胸が熱くなりました。
凄惨で非道な事件が続き、気が滅入ることも多くありますが、
その一方でこの世界がやさしさに溢れていること、私は知っています。
不確定な未来に怯えて、幸せへの道を閉ざすことはしたくありません。
かといって、偽ったり隠して里子に出すのは私の譲渡ポリシーに反します。
ありのままの壁太郎で卒業させてあげたいです。
壁太郎は存在自体が奇跡です。
光り輝く未来を目指し、壁太郎とふたり、2人5脚でがんばります。
どうぞ見守っていてください。

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