優しい猫は優しい人の元へ。

2017年12月30日(土)

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預かりのすのさんと一緒に、みこちゃんのお届けに行ってまいりました。
高速で1時間。みこちゃんは静かに乗っていてくれて、
時折すのさんが話しかけると小さな声でお返事します。
みこちゃんは礼儀正しい猫です。

「ね、里親さんはみこのどこがいいのかなあ？みこは気に入ってもらえるかなあ？」

道中、すのさんに何度も聞かれました。
みこちゃんは、人懐っこいわけでも、ゴージャスな毛皮を持ってるわけでもない。
野良あがりの、ふつうの白黒でふつうの大人猫です。びびりでアピールができません。
きっとトライアルに行っても、すぐには心開いてくれないと思います。

かたや里親さんは、大人だけのご家族で専業主婦、豪邸にお住まい。
犬も猫も飼育経験があります。
亡くなったお母様の飼い犬を引き取ったこともあり、
命の責任や難しさも重く受け止めていらっしゃる立派な方。

お見合いの時も、固まるみこちゃんを撫でながらやさしく話し続け、(しかも語尾がニャーw)
壁太郎にはなぜか赤ちゃん言葉…。
私よりもお姉さんですが、とても可愛らしい方なのです。
私はすっかり里親さんのファンになってしまいました。

とにかく、人柄も条件的にも最高の里親候補さん。
そんな選び放題の方が、数多ある里親募集から、なぜみこちゃん？と、
すのさんが心配になるのも仕方がないことなのかもしれません。

でも、ご縁ってそういうものですよね。
それに私、みこちゃんは当たり猫だと思っています。とにかく賢いのです。
人間の言葉をよく理解します。これは預かりさんの功績が大きい気がします。
手をかけた以上に愛情で返してくれる、みこちゃんと暮らせる方はぜったい幸せになれるはず。
私は自信がありました。

ただ、完全に心許してくれるまでは1ヶ月近くかかるかも、とすのさんと話しました。
なんせ、お届け直後もピアノの下に隠れて、動かないのです。

数日はピアノの番人か、と少し暗い気持ちで帰ってきたのですが、
ビビりは最初だけで、すぐにお家探検&ママさんにフミフミしながら添い寝したそう。
猛スピード馴染んでます！と、嬉しい報告。

まるで終の棲家を知っているかのような行動にびっくりです。
里親さんが選んだようで、実は選ばれていたのかもしれません。
みこちゃん、恐ろしい子！