孤立した人間と、心の闇。
車を運転していたらナビから石田ゆり子さんのナレーションが聞こえてきて、
テレビに目をやると多頭飼育崩壊のドキュメンタリーが放送されていました。
広島の犬猫みなしご救援隊の中谷代表に密着した番組でした。

(YouTubeにあがってますよー)
これはと思い、予定を切り上げ、家でじっくり見ました。
とてもリアルに構成されていて、見応えじゅうぶん。
オブラートに包まれまくった動物番組でも、お涙頂戴ドキュメンタリーでもなく、
今、まさに全国のあちこちで起こっている犬猫問題が切り取られていました。
2DKで猫30匹。猫に依存する鬱病の女性。
30匹の飼い犬を放し飼い。放置する無責任な飼い主。
トラバサミ、遺棄、虐待、多頭飼育崩壊、
TNR、堕胎、保護、譲渡。
ありとあらゆるキーワードが盛り込まれていて、
見終わったあと、ぐったりしてしまいました。
犬や猫を救うだけじゃ終わらない人間社会の闇がそこにありました。
多頭崩壊は社会の膿です。
出すだけ出しきったら、あとは回復するだけ。
そう、願いたいです。
今はとにかく不妊手術を進めることが重要だと思います。
自然の理に反するとか、人間のエゴだとか、そういう感情論以前に、
殺される命が多すぎます。
でもいつか、生まれてくるすべての命を手放しで喜べる時代がやってくると思うのです。
今はきっと過渡期。
夜明け前が一番暗い。
そう、信じています。

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