
子猫のように小さな身体。
これからは貴女だけの猫生を送ってください。
餌やりさんから「お腹が大きいみたい」と聞いていましたが、
早く手術しなければと、そればかり考えてました。
なのに手術が終わり、
「妊娠してましたよ、けっこう大きかった」と告げられれば、言いようのない苦しさに涙が出ます。
身勝手な涙です。
今いる命を守るためにはこれしか方法がないとはいえ、
乱暴な正義だなあと思うのです。
時々、自分が人間でいることがとても恥ずかしくなります。
殺処分したり、虐待したり、金儲けの道具にしたり、
なんて意地汚くて傲慢な生き物なんだと。
猫はただ、ひたむきに生きているだけです。
食べたら排泄するし、成長すれば繁殖もします。
それは生き物として当たり前のこと。
どんなに過酷な生活を強いられようと、
文句ひとついわず、
今をただ生きているだけです。
健気な尊い命です。
私が摘んだ小さな命、産ませてあげたかったです。
でももし、無事に生まれて譲渡に繋げたとしても、
生まれた子の数だけ、他の子が殺処分されるんです。
命のイス取りゲームと呼ばれています。
イス=飼い主は無限には増やせません。
イスに座れなかった子は殺処分になります。
毎日繰り広げられる理不尽な命の選別。
それが犬猫を取り巻く、今の日本の現状です。
それでもいつか、
いつの日か、本当の意味で殺処分がゼロになり、
TNRをしなくてもいい時代が来ると信じています。
じゃなきゃ、無残に散っていった無垢な命たちが報われません。

小さな命を守るために日々戦っている方々に敬意をこめて。
ファイト!
最近のコメント