昨夜ひと晩、安静のために事務所内に閉じ込められた白。
ゆっくり休めと言われても、外から聞こえてくるトラと敵猫の叫び声に気が気ではなかったに違いない。
朝5時、そっと事務所の戸を開ける。
音に気がついた白、モソモソと起きて来て玄関外に出る。
今朝はひさしぶりの曇り空。
ぼんやりとしながらも、あたりを見回す。
トラが気がついてやって来た。
「トラちゃん、おはよう〜♪」
こちらには目もくれず、白に近寄る。
パパーン！！
トラは白の顔面にパンチ。
「今頃起きてきて！あたし、一人でよそ猫を追っ払って大変だったのよ？」
「・・・そんなこと言われても、お母さんに閉じ込められちゃって、出してもらえなかったんだもんにゃ」
白の弁解なんて聞き耳持たず、さっさと行ってしまうトラ。
入れ替わりにチーが寄ってくる。
「白にいちゃん、おはよー♪元気出してよ。チュッ💕」
こちらは優しい妹である。
あっという間にご機嫌が治った白、庭に放置してある木製パレットでガリガリ爪を研ぐ。
「あっ！ こらっ！！
それ、お母さんが色を塗って使おうと思ってるのに。」
白は丸太を爪とぎに使っているけど。
何気に仕返しされたようだ。
早いところペンキ塗って、ハンギングバスケット掛けに使わないと、白に削られて終わっちゃうね。
写真に写る草ボーボー、事務所前にしてはあまりにもみっともないので本日はその辺を集中的に草刈りをしましたとさ。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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