人畜共通感染症(ズーノーシス)であり、
第4類の感染症です。(結核などと一緒)
そして、感染予防のワクチンをしていない場合、噛まれたりして感染し発症してしまうと、100%死亡する恐ろしい感染症です。
日本には存在しないとされているが、実際は外来哺乳類が入ってきてしまったりしているので100%存在しないとは言えない。
狂犬病は致死率が高い病気として、エイズと共にギネスブックに記録されている。
世界保健機構(WHO)の推計では、狂犬病での死亡は、世界で5,5000人、内アジア地域が30,000人と発表している。
日本国内で最後に狂犬病感染が確認されたのは1956年(昭和31年)猫とされている。
近年の発生状況としては、2006年に、フィリピンに滞在し帰国した京都と横浜の男性が、帰国後に発症し死亡している。
アジアの狂犬病ウイルスのキャリア状況として、
インド:犬、猫、牛、馬、ヤギ、ネズミ、ウサギ、の保菌を確認。
台湾:2013年、シナイタチアナグマが保菌を確認
中国:2008年国内の狂犬病死亡者数2,478人
などがあがる。
海外に行く前に狂犬病ワクチン接種を推奨しているが、接種をしている病院は限定されており、自由診療のため、料金も15,000円と高めになっている。
国産ワクチンは50,000本/年の生産程度で、輸入ワクチンしかない病院もある。
又、輸入ワクチンは未承認扱いになっている現状もある。
2005年、動物輸入届出制度が出来たが、日本では犬以外の動物に狂犬病注射を施行する義務化もなく、外来種の狂犬病ウイルス・抗体の保菌調査もほぼ皆無な状況にある。
『狂犬病』
【原因】狂犬病ウイルス
【感染経路】狂犬病に罹患している動物に噛まれる。又は、罹患している動物の唾液にウイルスが多く含まれるため、傷口を舐められたり、目や口にその唾液が入ってしまったりしても感染する。
【潜伏期間】7日~3ヶ月
【症状】
〔初期〕噛まれたり舐められた後に皮膚がピリピリ痛みを感じたりする。その後、発熱、頭痛、筋肉痛、悪寒などのインフルエンザに類似した症状が数日から1週間続く。
〔進行期〕興奮、錯乱、幻覚、意識障害が出現し、数日で全身痙攣、不整脈、多臓器不全、脳炎を経て死亡する。
特徴的な症状として、
「恐水症」水などの液体を飲み込むことにより、嚥下に関係する筋肉が痙攣し、強い痛みを生じるため、極端に水分を怖がるようになる。
「恐風症」風の動きに敏感になり、避けるような仕草をする。
がみられる。
【治療】発症してしまってからの治療方法はない。
【発症予防阻止対応】
※噛まれる前に狂犬病ワクチンを接種しておく。
※石鹸と流水で傷口を十分洗浄する。
※症状が出る前に狂犬病ワクチンを接種する。
※噛まれてから24時間以内に免疫グロブリンの投与を受ける。
噛まれる前にワクチンをしてしると発症は間逃れるが、ワクチンを接種していない場合、噛まれた後に免疫グロブリンを接種しても、必ずしも発症を防止することは出来ない。
色々調べて書いてみましたが、詳しく知りたい方は、国立感染センターや日本旅行医学会、予防接種機関データベースのホームページをみるのをお勧めします。
日本旅行医学会と予防接種機関データベースで、予防接種が受けれる病院のデータが違いますが、予防接種機関データベースの方が正しい様です。
人から人には感染しないと書いてある所もありますが、唾液にウイルスが集中するため、発症してしまった患者さんから医療関係者に感染するのは0ではないことも分かりました。
ビックリしたのが、必ずしも、自分が住む街に、狂犬病予防接種を受けれる病院がないということです。
今回、調べれば調べる程疑問が湧きました。分からないことを知りあいの獣医師や医師に電話で聞いてみたりもしました(笑)
日本!こんなに呑気でいいのか?
パンデミックしてからでは遅い病気なのに…
人間以外の動物の狂犬病ウイルスの潜伏期間は2週間から2ヶ月とされてるのに、しっかり検疫出来ているんだろうか?
狂犬病は猫さんにも感染します。
猫さんが感染源になる場合もあるわけです。
ある日野良猫に噛まれて狂犬病になった!なんて日が来ないことを切に願います。
![](/img/diary_image/user_164541/detail/diary_175560_1.jpg?h=64cf0efc9822ba6bf215deb3fcfbf6a0)
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