副作用がありますのでオババンの長期使用はお避け下さい。
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知人が猫の経口避妊薬(発情抑制剤)を処方してもらった話の続きです。
お薬を出してくれたクリニックに電話して聞いてみました。
以下は回答です。
1.週に1度、粉薬をご飯に混ぜて食べさせる。
2.確実に一回分の薬を投与するためには、少量のご飯に混ぜて、食べ残しが無いように気を付ける。
3.費用は20回分で3000円。
お薬の名前はオバワンと聞き取れて、検索しても見つからなかったのですが、gattinaさんが調べて下さって、オババンだと判りました。
個人で野良猫の避妊用に購入できるか聞いてみたところ、OKとの事です。
知人は対象のママ猫が捕獲できるまでの間に使う予定で、5週分を出してもらったそうです。
次に、
動物基金のホームページに「不妊手術と経口避妊薬による殺処分ゼロをめざす」との記述があったので、個人ボランティアがその経口避妊薬を手に入れる方法は無いのかメールで訊ねてみました。
とても親切ですぐに回答を下さいました。
以下はその回答です。
動物基金では、行政等の申込みに限り、協力獣医から経口避妊薬酢酸メゲストロールを無料で処方し提供させていただいているので、申し訳ありませんが地元の動物病院に相談して処方していただくか、行政窓口にご相談ください。
で、
酢酸メゲストロールをググってみましたところ、商品名はオババンでした。
以下はその情報
http://xn--ekr660a4ip.com/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB
以上から私が感じたことは、
1.経口避妊薬を飲ませたい対象がはっきりしていて、確実に一回分のお薬を飲ませるために、対象猫の食事中は傍で見守れる関係が必要。
2.あくまでも避妊手術が原則で、捕獲できるまでの一時凌ぎなどに使用し、長期使用は避けるべき。
3.1、2から、行政がどのようにこの薬を使えるのかはとても疑問に感じるけど、行政窓口から個人ボランティアに提供してくれる可能性もあるんじゃないかな?
4.お薬を処方してくれる動物病院さえあれば、費用はそれほど高くない。
以上でございます。
あ、そうだ!
岡山県には動物基金の協力動物病院はひとつもありませんでした!!
追記
このお薬は雌猫の発情を抑制するお薬です。
雄の発情は雌の発情によって促されるので、雌に対する発情抑制でコロニーの繁殖抑制効果が期待できるということかと思われます。
猫は交尾排卵なので、交尾しない場合は排卵されず、その結果成熟卵胞が萎縮するまで発情期間は延長される様です。
したがって、下表で見ると猫の性周期は40日となっていますが、もう少し長く投与する必要があるという事かと思います。
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出典:http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/3/animsci/text_id/Reproduction%20in%20Animals.html
あくまでも素人がネット情報を調べてあれこれ繋げた結果の意見ですので、実際の使用に当たっては獣医さんの指示が必須です。
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