犬の散歩中らしき男性が怪訝そうに近づいてきました。
「猫捨てに来てるの?」と。
あー、そう見えますよね。
実はこの辺りの野良猫を捕まえて手術して、戻してるんです。
メスが沢山いて、手術しないとあっという間に増えてしまうので。
TNRについてざっくり説明しましたが、納得はしてもらえませんでした。
その方は保護犬を迎えており、保護活動に理解がないわけではないようです。
それでも、猫のTNRは中途半端に映るそう。
手術をしたら、餌やりがのさばる。
おおっぴらに餌をやっていれば猫を捨てに来る奴が増える。
なんの解決にもならないじゃないか。
というのが彼の言い分でした。
私も数年前まで犬しか飼ったことがなかったので、気持ちはわかります。
野良犬にTNRは存在しないのです。
では、どうしたらいいでしょう?
ここにいる猫全部、私が連れ帰らないといけませんか?
それが出来ないなら手を出さないほうがいいですか?
嫌味でも逆ギレでもなく、素朴な疑問を投げかけてしまいました。
私だって、TNRが最善の解決方法だとは思っていません。
かといって見て見ぬふりすることが事態を改善するとも思えません。
俺もわかんないけどさ、(TNRは)なんか違うと思うんだよ。
と、その男性は何度も言っていました。
同じ猫好きだって考え方はいろいろです。
正解がないのが動物愛護。
私も迷いだらけです。
ただ、これだけは言えます。
問題は猫ではなく人間側にあります。
最後まで面倒を見られないなら、最初から飼わない。増やさない。
それさえ徹底すれば不遇な猫は減らせます。
がんばるのは餌やりさんでもボランティアでもなく、飼い主だと思うんです。
そのために出来ること。やりたいこと。やらなきゃいけないこと。
考えていきたいです。
\ あわてないあわてない、ひとやすみひとやすみ /

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