
Dearクロム君
僕、ホワイト。
クロム君はこの前、乳歯が抜けたんだってね。
僕は二ヶ月の頃、ゲンさんに保護されて、それ以来お世話になっているんだけど抜けた歯を見せたことないよ。絶対抜けているはずなのに、見たことないのはゲンさんが気づかずにお掃除したのか、飲み込んでしまったかだよね。
それをクロム君のお母さんは抜け落ちるところを見たんだってね。奇跡じゃないかな。すごいことだよ。日記で見たよ。抜けた歯を。
こうして次第に、大人の猫になっていくんだね。
でも、クロム君はまだまだ可愛さが残っているよね。
子猫時代の一年は本当に早いよ。
あっという間に大きくなってしまうからね。今は貴重な時間を過ごせる時だよ。
だから、たくさん写真撮ってもらってね。二度と子猫には戻れないんだから。
僕なんか、あんなに可愛かった子猫時代の写真が少ないんだ。
あの頃、デジカメも旧式だったし、いかんせんゲンさんがまだ初めての猫の世話で写真撮る余裕なかったものね。
でも、ゲンさんがそのとき僕たちの写真撮る余裕も無くお世話してくれたからこうして幸せに暮らせるんだけど。
だから、クロム君は今いっぱい撮ってもらうんだよ。可愛い写真を。
そして、また可愛い写真撮れたらまた日記で公開してね。
ころでお母さんは〝こクロム君〟(抜け毛ボール)を見たいらしいね。
今の季節、抜け毛が多くて、ブラシするとすぐにいっぱいになっちゃうよ。
短毛のチップでも結構抜け毛が貯まるからね。
毎日手入れしてもらえば〝こクロム君〟誕生も夢ではないのじゃないかな。
見事誕生したときは写真見せてよね。
待ってるよ。それじゃまたね。
from ホワイト
近況報告
ゲンさんは昨日、晩酌しながらとっても気分が良いようでした。
僕たちにもいつも以上に優しかったです。

さて、次回は誰に手紙を出そうかな。待っててね。
by ホワイト
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