パス美とミケ子のお届けです。
脱走対策抜群の玄関と内扉を抜けてリビングに上がらせてもらうと、
うちの子らより3日早く譲渡された兄弟猫が我がもの顔で寛いでました。
二度見しました。
え? 3日? 3年の間違いじゃ…!?

生後9ヶ月の兄弟猫。お名前は茶トラの「ほたて」とキジトラの「しじみ」。
この子らも人間の手によって翻弄された猫たちです。
生後半年で捨てられ、過酷な野良生活を耐えた子たち。
餌やりさんに可愛がられてお世話されていましたが、
ひどい猫風邪で、冬は越せないかも、と心配されていたようです。
元飼い猫の兄弟は愛想も良く人馴れ抜群。
ですが、仔猫も決まりにくい今、
1歳近くの子を保護するのは賭けに近いものがあります。
そんな折、茶トラを探していた里親さんが声をかけてくださったようです。
出逢うべくして出逢ったご縁なのだと思いました。

そして今、4ヶ月のブランクを一切感じさせずに家猫生活を堪能しています。
全く手がかからず、違和感もなく、
自分たちが居るべき場所はここだ、と言わんばかりに。
なんと言っても彼らの終の住処は極上です。
にゃんこファーストの家。
「猫に我慢をさせることのない」お家です。
兄弟譲渡であったりトライアルがないというのもその現れ。
リビングの真ん中に先月亡くなった先住猫さんの祭壇が置いてあり、自信が確信に変わりました。
ママは在宅ワークなため留守番もありませんし、姉妹にメロメロな稼ぎの良いパパもいます。
オババが思わず「追加でもう1匹オババをどうですか? 」と売り込みしてしまうほど。
笑顔でやんわりスルーされましたけども。
まあ、そんなお家なので、
パス美とミケ子の譲渡になんら不安はありませんでした。
初日こそ、お互い警戒してシャーハーッ言ってましたが、
仔猫は大体において許される存在ですから。
1日経って、それはそれはしあわせそうな写真が送られてきました。
パス美は「つくね」 ミケ子は「うに」になりました。


君たち、捨てられて良かったね。
ばあちゃんたちに命を繋いでもらえて良かった。
里親さんに見つけてもらえて良かった。
これまで受けた理不尽な苦労もすべて、この終着駅にたどりつくための道しるべ。
2度目の不幸は訪れないから安心してください。
聖なる夜にメリークリスマス。
汝らに祝福あれ。

卒業おめでとう。
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