毎朝のようにご飯の催促をされ、いつものようにご飯をあげて、そう当然ハナチャにも。そのときの外の感じがイイ感じだったので、廊下の窓を開け網戸にし、玄関も網戸にした。寝ている部屋の窓も網戸にしてみた。
うっかりここで寝てしまった。
聞き覚えのある「とーーーさ~~ん」の声が、やたら大きい。部屋の中を闊歩してる、ハナチャ!!!
T「ちょっと!なんでハナチャが...ん?3人は!?」
目の中に入ったのは、そらが左から右へ走り抜け、次ぎに目に入った光景が玄関から外へ出る「ネコ」が二つ。
T「やばい!逃げた!!」
とにかくこれ以上の脱走者を出さないためにも、最初に横切った「そら」は確実に部屋に入れておかねばならない。追いやって、
T「出るんじゃねえぞ!!」
と、威嚇。
慌てて外へ出てみると、家の周りを周回したようで、玄関からピットインするかのように二つの「ネコ」のうち、後ろを走る塊が部屋の中に入ってきた。あのサイドボディーラインは、大和。ベッドの下に潜り込んだ姿は確認。そうなると、前走は「ささ」か。だが、ピットイン者を確認している間に、完全に前走者を見失った。
ハナチャは、なにが起こっているのがわかっていない様子で、ケロンとした顔でいる。
さあ、困ったぞ。
とりあえず、カリカリの入ったタッパを振り、
T「ささく~ん!!ごはんだよ~~!」
と、振り振りタッパをして叫んでみた。周回をした草の中も歩いてみた。
部屋に戻って、うんちを取りだしてニオイがわかるようと、ビニールに入れて持ち出してみた。さすがに気が動転している、裸足だったことに気がついた。ささは気が小さいから、どこかで固まっているか、もしくはハナチャに追いかけられて、動転して帰れなくなったか...あれこれ考えていた。
まずは落ち着いてみよう。
部屋の中を確認していくと、そらまでいない。オカシイ。全ての戸は閉めてあるのに、どこかに隠れているのだろう。ベッドの下、テレビの後ろ、机の裏、机の下...そらがいた。大和は?
大和がいない。ささは、外だろう...と、思ってもう一度冷静に。
ささは、洗濯機の後ろで固まっている!と、いうことは、逃げたのは大和!?これは一大事だ!!大和の性格からすれば、ほいほい誰かについて行きかねない。ただ、
Y「とーちゃん、ただいま」
と、真っ黒になってひょっこり帰ってきそうな気も...。
あいかわらずハナチャは我関せずで、ゴロン、としている。
T「あんたが玄関を開けたんだよな...。ねえ、探してきてくれない?」
の投げかけにも応じるそぶりもない。
南東、北の道や、交通量のある西の側の道を覗いてみても、その姿も無く...。
T「今日一日、大和探しか...。」
と、暗く重い思いで部屋に戻ってみると、そらと一緒に大和が部屋の中央から歩いて出てくるではないか!!
T「ちょっと~~~~!!!」
Y「でへへ」
ささを大和と見間違えたのか?もう一度洗濯機の後ろを見てみると、ささが居る、固まって!!
へなへなへなへなへな............
よかったぁ~~~~~~~~!!!!
沢山変な汗もかきましたよ。
さっき洗濯機の後ろから出てきたささを見ると、胸元に葉の緑色の汁が付いている。大和の後ろ足にも、汁が付いていた。
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と、なると、ハナチャが部屋に来たときには、既にそらは外に出たのだろう。ハナチャを外に追い出したときに一緒に出たのは、大和とハナチャ、なのか。家を周回してピットインしてきたのは確実に大和だし、その後部屋の戸は全て閉めてあるので、ささではなかったようだ。
でも、人間の記憶や目から入る情報なんて、いかにアテにならないものかと痛感した。ハナチャのブンブンシッポが、ささのシッポと見違えたワケだし、柄も。
これらの事件が20分という短時間で解決して良かった。もし、そらまでも脱走していたらと思うと、こんな短時間では済まされなかっただろう。
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