それは、日本猫!!
余りにありふれていて、誰も種の保存をしようとしなかったんだって。
なんで急にこんな話になるかと言うと、ブックオフでこんな本を買ったからでして~。
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「猫の教科書」!?写真が可愛いじゃんと、衝動買い。
帰ってからじっくり見たら、高野賢治さんと奥様の八重子さんが著者で聞き覚えがあるお名前。
確かキャットショーの審査員、お友達の日記にあったわ。
中身は猫種の解説と、猫学と言う物で中々興味深い本です。
その中に前の持ち主が、一か所だけアンダーラインを入れていました。
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もしや貴方も短尾の猫が気になっていたのかしら?
まさか同好の士が前の持ち主だったとは(^^;)
何だかチョット嬉しくなって、日本猫について調べたら「日本猫の飼い方」なる本に行き当たりました。
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横道にそれますが「純血日本猫保存会」なるものがありまして、そこで日本猫のスタンダードについての基準を設けたそうです。
今は活動していないらしく、ネットに出ている情報も断片的なものばかり。
「猫の教科書」を見たから余計、日本猫の基準ってどんなの?って思えていたんです。
日本猫に特化した飼育書があるなんて思いも寄らずですが、中身はもっと思いがけず「日本猫保存会」の経緯が載っていたのでした。
勿論日本猫のスタンダードの基準もです。
まず戦後のシャム猫ブームにより日本猫の急激な洋猫とのmix化に危機感を覚え、保存を呼び掛けたのが昭和46年。
この時は、猫は可愛けりゃいいじゃん!と誰も乗って来なかったそうです。
しかし、mix化は拡がるばかりで、昭和61年に危機感を持つ賛同者により会は出来たそうです。
もう平成も新元号に変わる時代、遥か昔じゃねぇ~。
その後2年半掛けて日本の津々浦々を探したけど、日本猫と思しき猫が見つかったのは数十匹。
日本全国でたったこれだけ???
島国で鎖国していたからこそ、独自に定着した古来からの固有種だったのに・・・。
時の流れを鑑みると、最早絶滅危惧種!?
いや、絶滅してるかもですよ~。
mix化で失われたのは、体型と顔貌と性質だそうで、まだ保存されているのは毛色と短尾。
しかしこの時点での話だから、短尾はめっきり少なく成りましたよ。
2007年初版の「猫の教科書」には珍しい猫種として、ベンガルやマンチカンが載っています。
昨今はもうそれ程珍しい猫でもありません。
里親募集には既にシャム風、スコ風、ベンガル似、マンチカン似なんてありますものね。
大佛次郎さんみたいに「近所に増えたシャム風なのは、うちの子の子孫らしい。」なんて呑気に言っていられる時代じゃないですよ。
mix化は今も急速に拡大しているハズですもの。
さてさて、日本で生まれても日本猫じゃないって事になって来ました。
うちの子達も日本猫風は、コジローとナヲちゃんだけと言う事になります。
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何処がって、辛うじて残っている毛色と短尾で決めてるだけだけどね~。
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手術済みなので種の保存には貢献出来ませんが、あしからず。
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