
「逗子でレストランを経営しており、先住はスコティッシュ」
里親さんのプロフィールを最初に見て思ったこと。
ただのセレブかっ!笑
そんなお宅がウチの落書き猫を? なんで?
と、最初は「?」ばかりでしたが、
お里さんとお会いしてお話を伺ううちに理解しました。
お里さんはすんごい猫好き。大人なのにめっちゃ無邪気に猫と遊びます。
6匹いる我が家を見て「憧れの猫まみれ生活! 私の夢なんです!」と笑ったあと、
顔を曇らせながら言いました。
うちの先住猫は耳折れ同士の交配で生まれた耳折れスコです。
近い将来、必ず障害が出てきます。
だから、お世話するにも、経済的にも2匹が理想なんです…。と。
猫を迎えた理由も、スコが欲しかったからではなく、
レストランの近所にあるペットショップで、
劣悪な環境で売れ残った子を見続けるのが、どうしても我慢ならなかったから。
悲しくて優しいお話にいろいろ考えさせられました。
私もそのペットショップの前を通りましたが、
猫トイレほどの狭い、天井の低いショーケースに遊び盛りの子犬と子猫が入れられていました。
こんなところに半年間も…と、ひどく嫌な気持ちになったんです。
ペットショップから「買う」という行為ではありますが、
先住猫シジミちゃんにしてみれば、レスキュー以外の何物でもないです。
そんな素敵里親さんなのですが、実はモモの譲渡を迷いました。
迷った理由それは、
ヒゲ子に関心を持ってくださっていたから。
モモを別の方にお譲りすれば、ヒゲ子を迎えてくれるのでは?という打算が生まれたんです。
お里さんはヒゲ子だって絶対に幸せにしてくれるはず。と。
でも、リトル鷹子が心の真ん中にどすんと居座って言うわけですよ。
それは、美しい譲渡といえるの?
自信を持ってベストな譲渡をしたと、自分に誇れるの?!と。
大地真央ばりに「そこに愛はあるんか?」と訊くのです。
降参しました。
モモのベストはお里家です。
ヒゲ子はヒゲ子のベストがあると信じて。
お届けに伺うと、
ご主人、中学生の娘さん、お里さん、
先住猫シジミちゃんがお出迎えしてくれました。
ご家族にお会いして、私の選択は間違っていなかったと確信するのです。
若くて元気なお里家には天真爛漫モモがお似合いでした。
長くなってしまったので次回卒業報告です。
モモはやっぱりモモ。


お里さんがプレゼントしてくれた鎌倉ギルド。幸運のお守り。
ヒゲ子とモモが幸せになりますようにと。
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