モモを思う時、最初に出会った時のことをいつも思い出します。
息子と一緒に猫さらいに行ったあの日。
私が探していると、モモは植え込みから私めがけて駆けてきたんです。
ニャーニャー叫びながら。
彼は登場からして規格外でした。
でも、洗ってない犬みたいなニオイがするし、顔は薄汚くて風邪っぴき、
口はめちゃ臭いし、子猫と呼ぶには大きすぎる。
貰い手いるんだろうかと途方に暮れました。
保護直後のモモ↓

しかし! 蓋を開けてみれば驚異の応募18組!
多ければいいというものでもありませんが、
応募者のみなさんは本当に良い方ばかりで、
モモをお断りした後もご連絡をくださったり、
預かりボランティアを約束してくださったり、
TNRやグンマルシェのお手伝いをしてくださったりと、
本当に良い人材に恵まれました。
モモはとにかく人を招く猫です。
そのことをお里さんに話しました。
ヒゲ子とモモが来てから良いことばかりなんですよ、と。
トライアルを始めて少し経った頃、お里さんから、
「モモのこと、どこかで見たことある猫だなーと思ってたら、
お店で大事にしている招き猫に似てるんです!」と言って写真を送ってくれました。



に、似てるー。
ちょっとイラっとする顔つきが似てるー。
そして迎えた譲渡手続きの日、
お里さんが、モモはやっぱり福を呼ぶ猫です。と。
モモが来てから、レストランのお客さんが増え、
なんといっても、ずっと募集してたのに全然決まらなかったバイトの応募があったそうなんです。
しかも良条件の!
モモ、さすがリアル招き猫。
あるべきものがあるべき場所にぴったりと収まるのは気持ちがいいです。
パズルの最後のピースのように。
そんなわけで人を招く猫は商売をしているお家へ就職しました。
新しい名前は、モモタ。
モモタのハンバーグ御殿が建つ日もきっとそう遠くはないはずです。笑
しかも彼女までちゃっかりゲット。
受け入れてくれたシジミちゃんには心からの感謝を。

モモタ、卒業おめでとう!
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