寝てるようにも見えますね。
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先日出張戻りの新幹線の中でちょっとした感慨に耽って
みました。
思い返してみるとこの5/25にチーと出会うまで、ヨメとは
猫かワンコが「落ちて」いたら、捨てられていたら拾おうか?
とよく話していましたが、私の在住する地域は中々そうした良縁
に恵まれる事がありませんでした。(これって環境のせい?
それとも気付かないだけ?田舎だからでしょうか?)
しかし、思いがけずその機会はやってきました。
近所のスーパーの駐車場で、おしっこだらけのペット用トイレ
シートの上に座って、不相応に大きなダンボール箱に何も身体を
暖めるものも無く入れられて、
「誰か貰って下さい」
という貼紙まで丁寧にしてあって、というあるようで無いような
捨てられ方をしていたチーとの出会いはほとんで奇跡に近い、と
勝手に思っています。
ヨメは当初、スーパーの駐車場で鳴いているチーに出会った時、
どうしようか、と散々逡巡したようです。あんなに小さな子猫
を育てた経験も無いし、何を食べさせたらいいんだろう、とか...
また、彼女は10代の頃に飼っていた子猫を目の前で野良の大きな
猫に噛み殺された、小さくてか細い首を噛んで殺された経験が
あって、その時の後悔、守ってあげられなかったという記憶が
トラウマになっていました。
なんでも当時は、直後の1週間はまともに食事が出来ず、1ヶ月以上
は殆ど毎晩子猫の夢を見たそうです。その時の辛さやちゃんと
お別れが出来なった事を以前から聞いていました。
その場で即決出来ず、取敢えずスーパーで買い物をしている間も
「どうしよう、どうしよう...」
と悩んでいて、買い物が手に付かなかったと後に言っていました。
決断は私がしました、連れて帰ると。
ワンコとインコしか飼った経験が無く、猫の飼育未経験、ましてや
離乳前の子猫は本当に未知の領域でしたが、あまり熟考せず、
まぁ、なんとかなるだろうと思いました。
(安易に飼うと決めて途中で責任放棄する、という意図ではありません。)
後日学習したんですが、遺棄されている離乳前の子猫がいたら
迷っている暇は無い、その時・その場が生死を分ける瞬間だと
聞きました。
まだ5月でしたが梅雨時の蒸し暑さを思わせる中、陽も当たって
駐車場は暑かったですね。田畑が近いのでカラスもよく見かける
界隈です。スーパーに来るお客さんは皆、一応チーが入れられた
ダンボール箱を覗きはしますが、誰も手を差し伸べようとは
しませんでした。
チャンス!好機到来でした。
それにどんな理由をつけても、何を言い訳にしても片目が目ヤニで
開かない状態で、頼りなく鳴きながら小さな身体を震わせている
子猫を「ゴメンネ」という言葉だけで置き去りにする事は出来ませんでした。
それは私個人にとっての人の道に悖る行為、最善を尽くせていない
ように思えました。
チーが我が家に来て約2ヶ月が経ちました。色々な意味で
なんとかなるもんです。
ウチは夫婦共働きなんですが、近くに住んでいる義理のお母さんの
楽しみ、暇つぶしにもなっています。ヨメの同僚の女の子達がわざ
わざ遠くから車で見にきたりしています。
なにより、ウチは賑やかになりました。
ダラダラと駄文を書きました。
最近はというと、チーとの同じような出会いがあるかもしれない、と
草むらや神社の境内、駐車場付近を通ったりすると妙にキョロキョロしています。
はたから見ると単なる挙動不審者ですね。
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