今、地域猫活動を進めている現場の毒殺発覚でした。
とある地域は魔の巣窟。

猫屋敷、野良猫工場、通い餌やり、猫嫌い、不審死、
野良猫の闇がびっちりはびこっている地域です。
最近、この現場のTNRを始めたスーパーエースが参入し、
ポスティングしながらピンポン作戦してくれています。
聞き込み最強です。
出るわ出るわの餌やり情報。
浮き彫りになる、悲惨な状況。多すぎる野良猫と放し飼い(未手術)。
ひとつの自治会に20匹以上はいるでしょうか。もっといるかもしれません。
そしてすでに秋の出産ラッシュが始まっています。
轢かれてる、倒れてる、干からびてる。目撃情報は数知れず。
もはや個人でどうにか出来るレベルではないので、
自治会を巻き込んで地域猫活動をしていくことになり、
先日、自治会長と役員を交えて対策会議を設けました。
結果。
「野良猫トラブルなどない」
「うちの自治会住民に餌やりはいない」(→餌やりはアパート住民か新参者といいたいらしい)
「餌やりをやめさせれば問題は解決する」
はじめから理解が得られるとは思っていませんでしたが、
まったく問題意識がないことにびっくりです。
それでも、ゼンリンの地図を広げ、餌やりしている家、苦情が出ている家を報告すると態度が軟化。
実情は伝えたので、今後、何も知らなかったは通用しません。
猫被害に遭っているお宅には自治会や役場に話を上げてくださいと伝えるようにしています。
さあこれから、という時の毒餌事件でした。
殺された猫は餌やりさんちに餌を食べに来る子です。
解剖して警察にも届出済みですが、証拠がないので泣き寝入り。
悔しいです。
犯罪がまかり通る世の中、おかしいです。
でもその餌やりさん、不妊手術は徹底しておらず、餌のバラマキもかなりしているようで、
ご近所トラブルが多く、地域からも孤立している状態。
猫好きが猫嫌いをつくる典型です。
毒餌や連れ去り。
おそらく、この家の周辺だけに限らず、
地域全体で何年も脈々と繰り返し行われている、野良猫の対処方法なんだと思います。
猫好きも猫嫌いも被害者であり加害者です。
でも一番の被害者は罪なき猫たち。
TNRしていたなら、なんでもっと早く地域猫にしてあげなかったのかと残念でなりません。
住民トラブルのある場所では、不妊手術しただけでは猫問題は解決しません。
置き餌をしていれば次から次へと集まってきます。
正しい餌やりをして、トイレを整備し、耳カットをする。
その上で「数年で猫は減ります。それまでご迷惑でも我慢してもらませんか?」
と頭を下げるのは人間の役割です。
それをやらなきゃ、野良猫はいつまでたっても悪者のまま。
さくら猫はなんのために怖い思いをしてお腹を切られたのかわかりません。
その上、毒殺なんて無念過ぎます。
今はまだ、人と猫との共生は遥か遠く、道のりは険しいです。
でも、明けない夜は無い。
夜明け前が一番暗い。今がきっとその時と信じて。
亡くなった子の死を無駄にしないためにも、ふんばります。
陽はかならず昇るから。

最近のコメント