以前は「犬猫は不顕性感染が殆ど」とされていました。
しかし、
2020年4月の、
獣医師の石井万寿美先生のコラム記事で、
2017年の犬猫の発症例と症状、その致死率が出ていて、「猫の致死率60%」にビックリしました。
こちらが石井先生の記事になります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20200426-00174283/
SFTS(重症熱性血小板減少症)
・人獣共通感染症であり、人間感染症分類では第4類感染症に指定されている。
(2013年から診断が出来るようになった為)
・2012年秋に亡くなった人が、2013年に日本初のSFTS感染死亡例として認定されている。
・2013年以降、毎年60~90人前後の患者が報告されている。
・猫から人への感染で、50歳代女性の死亡例がある。
・原因は【SFTSウイルスを保有したマダニ】に噛まれることで、人間も犬猫も感染する。
・2016年、男性110名、女性117名が感染し、
うち53名(23.2%)が死亡している。
・抗原陽性の場合、血液体液、排泄物を介しての人-人感染があることも言われている。
・中国で、遺体から納棺師や家族が2次感染した症例もある。(遺体の抗原が陽性のままだったと考えられる)
【人間が感染した場合】
〔潜伏期間〕6~14日
〔原因〕SFTSウイルス
〔感染経路〕
・直接ウイルス保有のマダニに噛まれる
・SFTSに感染している犬猫に噛まれる、もしくは濃厚接触
・感染発症した人の、血液体液排泄物からの2次感染
〔症状〕発熱、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、
下血、神経痛、リンパ節腫脹、出血傾向、
頭痛、倦怠感、皮下出血、ショック症状、
脳症、腎障害、心筋障害、痙攣、昏睡、
血小板減少、白血球減少、肝機能障害、
意識障害、急性呼吸促進症候群、
播種性血管内凝固症候群、など
〔致死率〕10~30%
〔治療〕対症療法のみ
※参考ソース※
・国立感染症研究所
・厚生労働省
・徳島大学病院
・山口県感染症情報センター 等
【猫が発症した時の症状】
・元気食欲の消失(100%)
・黄疸(95%)・発熱(78%)・嘔吐(61%)
・CK.CPK上昇(100%)・血小板減少(98%)
・総ビリルビン上昇(95%)
・AST.GOT上昇(91%)
・白血球減少( 81%)
〔致死率〕猫は60%
今回、発症した猫の致死率が60%と高い数値であることが明らかになったことに
かなりビックリしました。
SFTSは人獣共通感染症でありますが、
人が農作業やアウトドアなどで、
マダニに噛まれて感染することで感染する場合もあります。
また、近年の温暖化で、マダニの活動期間が伸びたり、
山から熊や猪などの野生動物が人里に降りてくると、
今まで接点が少なかったウイルスが運ばれてくる可能性もある訳です。
SFTSはまだ診断が出来るようになって
新しい感染症でもあります。
新型コロナウイルスだけでもウンザリではありますが、
自身を守り、家族を守り、犬猫さんを守る為にも、
知識として知っておくことも大切ではないかな?と考え改めて日記にしてみました。
人獣共通感染症って?何だろう?
SFTSをもっと詳しく知りたい!
などになりましたら、
是非ご自身でも調べてみたりされて下さい。



地域の田んぼの様子です。
この酷暑の最中、凄く頑張ってくれているなと、元気をもらいました。

ツユクサ。
明け方の様子ですが、
枯れずに花を咲かせてくれるその命の強さや輝きに、
しばし見とれてしまいました。
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