浪漫はロマン、romanローマ風の、が原語です!
長いこと下書きに入れてあった私の興味の世界…
またしばらく消える予定ですので、忘れないうちに自分のためにアップ^^
西洋絵画ならば、まず無難な印象派、そしてギリシャ神話を素材にしたものが面白いのではないかと…
数だけはたくさん観た私の考えです。
ギリシャ神話には、聞いたことのある名前(エピソード)がチラホラ…
ゼウス(ジュピター)、ヘルメス(マーキュリー)、アフロディーテ(ヴィーナス)の神達
()内は英語名
英雄ペルセウスよりも有名な、彼に斬り落とされた、髪が蛇だらけのメドゥーサの首、
天の川の由来となったのが、怪力ヘラクレスであるということ、今回知りました。
小学生時代に読んだ記憶はあるものの、昔々過ぎて記憶にない…
世界史に出てきた、ホメロスの抒情詩、シュリーマンは、名前を丸暗記しただけ
言語により神様の名前が変わり、頭の中はグッチャグチャ(泣)
しかし欧州文化を楽しむには、ギリシャ神話は不可欠
だけでなく、『ギガ』『トロイの木馬』『ナイキ』『イージス』等、現代社会にも名前が残っています。
グレコローマン…ギリシャとローマの文化、“頭脳”のギリシャと、“もの”のローマです。
ギリシャを征服したローマは、ギリシャの優秀な頭脳を、貴族の教育係として呼び寄せました。
古代ローマの政治の中心地フォロ・ロマーノ…ギリシャの影響を受け、神殿で行われていた政治
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ギリシャ風神殿柱とローマの建築物・凱旋門、後にローマの遺跡を改造した教会も見られます。
眠っていた、30年以上前に買ったギリシャ神話の本、
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栞の挟まれているページは、全能の神ゼウス誕生までたどり着いていません^^;
口承伝であったもの(=いろいろな説がある)がローマに伝わり、ローマ伝承と重なり、定番化
各地に神殿が作られましたが、キリスト教が公認されると、その後最強スポンサー・キリスト教一色
ルネサンス期にはメディチ家のような貴族が芸術家のスポンサーとなり、宗教芸術だけでなく
ギリシャ神話も絵画化されるようになります。
15世紀のボッティチェリ以前は、殆ど描かれなかった『アフロディーテ(ヴィーナス)の誕生』
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下はポンペイの壁画=紀元1世紀
私がイタリア文化を齧るきっかけになった、エレガントで華やかなルネサンス期に戻ってきました(^^)
アキレス腱(とブラピの映画)で有名なアキレウスは、神話の中で最も有名なトロイヤ戦争の戦士
戦争のきっかけとなった『パリスの審判』
…ヘラ、アテナ、アフロディーテの3女神から、最も美しい神を羊飼いパリスに選ばせる
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左上:紀元前500年のツボ、中:紀元1世紀ポンペイの壁画、下:15世紀ボッティチェリ
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上:ルノワール、わがままボディのおばさん風、左端赤ら顔で空飛ぶおっさんは、伝達の神ヘルメス
下:エンリケ・シモネ、南国のパラダイス風
共に同じ素材を描いた1900年初頭のものですが、それぞれの個性が出ています。
画家のイマジネーションが広がる芸術の世界、実体のない口承を絵画に表すギリシャ神話や宗教画には
アトリビュート(象徴する持ち物)が付き物です。
『パリスの審判』では、彼が金のリンゴを渡しているのが、選ばれたアフロディーテ
戦いの女神アテナのシンボルは、メドゥーサの首のついた盾エイギスEIGIS、
これが英語読みではイージスとなります。
ポンペイの壁画、エンリケ・シモネのものには明記されていて、私でも認識できる
しかしボッティチェリとルナワールのものは、アフロディーテ以外は女神の判別不可能
基本は基本、でも好きに描いてOKのようです。
ワクワクドキドキの、本物の浪漫の世界です(^^)
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