ホッコリするモノもあれば、
とても考えさせられるモノもあります。
~犬や猫を殺処分する行政施設職員~
「みんな苦しんでいる。」
命と向き合うほど苦悩
朝日新聞、sippoの記事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9aa2f2c34ae94cd259468b12804e3a7817ee1b22
〔殺処分〕と聞けば、なんとなく
「保健所が悪い!」
という風潮になりがちですが、
この記事を読む前から、
私は違うと思っていました。
私は職務上、人の生き死に、
一般の方々よりも多く関わってきました。
正直、助けられる命もあれば、
どう頑張ってもこぼれ落ちてしまう命もあります。
病気や怪我の場合、
100%命を保障することは、
残念ながら不可能です。
犬猫の殺処分が減らないのを、
保健所や行政だけのせいにするのは、
私は浅はかだと思います。
誰が好き好んで、
犬猫を殺処分するものでしょうか?
仕事だから仕方なく…
が正直な気持ちだと思います。
人によっては、自身のメンタルを壊すと思います。
豚熱(豚コレラ)や鳥インフルエンザなどで殺処分が実施された時に、
関わった人達の中には、
メンタルを病む人も居ると思います。
犬猫が殺処分されなければいけなくなるのは何故でしょうか?
無責任に繁殖させてしまう。
遺棄をする。
ここを止めない人達が居るから
なくならないのではないでしょうか?
「ごめんなさい。私は何も出来なくて。」
と仰有る方もいらっしゃいますが、
私は違うと思います。
今居る我が子達を適正に飼育してあげれているならば、
それが既に、
大切であり重要なことを遂行出来ているのだと考えます。
環境省も、殺処分を無くす為に、
動物愛護管理法を改正していっています。
2020年6月から、
都道府県は、所有者不明の猫の引き取りを、
周辺生活環境を損なうなどの必要条件が満たされなければ、
拒否出来るようになりました。
地域猫も拒否対象です。
そうなれば、殺処分の代わりに〔遺棄〕が増えてしまう可能性が十分あります。
しかし、殺処分に直行することは回避されるようになります。
今回の法改正では、これとは別に、
〔周辺環境の保全等の措置の拡充〕
として、多頭飼育でなくても「不適切飼育」の飼い主に、指導・助言・立ち入り検査、
場合によっては勧告・命令が出来るようになっています。
【飼い主責任】に重きを置くように
法律も厳しくなってきているわけです。
不適切飼育の飼い主さんに、
無責任な繁殖や遺棄を止めてもらうには?
どうしたら効果的なんだろう?
と、私はよく考えます。
自費で環境省のリーフレットを印刷して、
場面場面でお渡ししたり、
私は私なりに、
出来ることをこれからも
コツコツしていくつもりです。
ネコジルシの里親募集で、
時々首を捻る募集を見かけます。
飼い猫を何かしら理由をつけて里親募集に出しているのに、
子猫に応募する。
個人的にはその時点で〔不適切飼育〕だと思います。
そして、命に責任を持てない人には、
動物を飼ってもらいたくありません。
生き物に関しては、
要らないからネット出す!
欲しいから応募する!要らなくなったらまた中古で出せばいいや!
みたいな価値観は、
倫理的にあってはならないと思います。
環境省のプロジェクトの中に、
〔多頭飼育問題〕というものが定期的に会議されており、
検討会に〔精神科医〕〔保健師〕〔看護師〕も入るようになってきています。
簡単に言うと、
アニマルホーダーに対する対処
の検討です。
世の中はそんな風になってきています。
犬猫の為にも、
殺処分を担わなくてはならない人達の為にも、
〔適正飼育〕〔終生飼育〕
を、私達はしていかないといけないと
痛感しています。

最近のコメント