吐いてから何時間も経っていたけど、だからといってたくさんフードを与えるわけにもいかないので、お湯で溶かした少量のフードをシリンジで与えました。
そしたら、やっぱり調子悪そうにしてストーブの前でうずくまってしまいました。
今更ながらに、あまりに痩せてしまったビスコの姿を見つめて、自分の無力さ加減が情けなく、ビスコに申し訳なくなってしまって、ビスコを撫でながら泣いてしまいました。
翌朝は早く出発して、仕事に行く前にビスコを病院へ連れて行きました。
T先生もビスコの状態に驚いていて、先生は先生で、今までのビスコの状態の良さのために、あえて検査などをしてこなかったことを悔やんでいたようです。
ビスコはそのまま精密検査をするために入院しました。
その日の夜には、ひとまず内視鏡で見た胃の状態を教えてもらいました。
胃に届くカテーテルの面には、フードが他方向から出るようにいくつか穴が開けられているんですが、胃と食道の境目のあたりに穴の位置があったため、フードを流し込むと、食道に負担をかけてしまう状態にありました。
また、胃の内部でカテーテルが余っていたため、それも胃の動きを妨げている、というのが分かったそうです。
そのため、カテーテルの長さをさらに短くし、かつ胃袋の中だけにフードが流れ込むように調整したということです。
血液検査もしたそうですが、その結果はまだ出ていません。
ビスコは脱水症状も出ていたそうで、その日は点滴を受けました。
ビスコの状態から行くと、またうちに戻っても何かあっても対処できないし、東京での手術まで日数もないことから、このまま先生に預かってもらって、少しでも体調を良くしてもらうことにしました。
なので、昨日から16日の手術を終えて21日に戻ってくるまでの約2週間、ビスコは病院暮らしとなります。

「あのちびすけ、またしばらく居ないんですってよ」

「えっ!あのうるさいのが居ないの?!」

「ぼくうるさくないもん、ちょっとは心配してよぅ」
大なり小なり手術が続いて、本当にビスコは気の毒です。とにかく元気になってほしいですね…
健康の素晴らしさって、なかなか実感しないものですが、ビスコを見て改めて健康とは素晴らしいものだと感じています。
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