里親さんは、我が家から車で30分くらいのところにお住まいの方で、お見合いに来てトラちゃんを気に入ってくださり、里親決定となりました。
とっても人懐こくて、猫に対してもフレンドリーなトラちゃんだから、心配なのは先住猫さんの反応だけ、というのが、里親さんと私との共通見解でした。
ところが、先住猫さんは初対面の時には背中の毛を逆立てていたものの、その後は興味津々のご様子。
ここで私は退出。
その後、先住猫さんよりトラちゃんのほうがシャーシャー威嚇して緊張状態なので、先住猫さんを別部屋に隔離して、まずはトラちゃんには新しい環境に慣れてもらおう、と居間フリーにしたそうです。
譲渡から2時間後くらい、夕方に来たラインのメッセージは、ビックリするものでした。
人懐こくておっとりしたトラちゃんが、居間の本棚に籠城している、との事。
触ろうとすると、威嚇するらしい。
とりあえず、本棚の近くにトイレと水とご飯を置いて、後はほっといてみて下さい、とお願いしました。
夜10時半過ぎに、やっと本棚から出てきたものの、今度はテレビの後ろに籠城してしまったとラインがきたので、電話してみました。
般若の形相で威嚇するので触れないし、どうしたらいいのかわからないと里親さんが言うので、こんな時間だけど今から行きますか?と聞いてみると、里親さんは、お願いしますとおっしゃる。
そんなわけで、夜中11時半にトラちゃんを迎えに行きました。近くて良かったです。遠かったら行けない。
何が心配かって、早朝かそれより前かオシッコしたはずのトラちゃんが、ずっとオシッコしてないのが気がかりでした。
トラちゃんは毎日ヤギミルクをたっぷり飲んでいるので(以前痩せていたから)、オシッコの回数と量が多いのです。
私が迎えに行くと、トラちゃんは2階の廊下の家具の後ろにいました。
マスクをした私を見て激しく威嚇。
抱き上げてからも、暴れてシャーシャー。
それでも徐々に落ち着いて、居間に置いてあったトイレにのせたら、砂をカキカキして、水のような下痢。
これって、神経性の下痢かもと思って、これはもう連れて帰るしかないな、と決心したのでした。
落ち着いたトラちゃんは、毛づくろいしたり、部屋の探索したり、夜中に何やってんだと起きてきた家人に挨拶したり、いつものトラちゃんに戻ってました。
慌てて自宅を出たのでキャリーケースを忘れてしまい、里親さんに洗濯ネットをもらってトラちゃんを入れて帰ってきましたが、助手席のシートの上のトラちゃんを時々なでていたら、トラちゃんがビッチョリに…。
たまりにたまったオシッコが出てしまったようです。
翌日、里親さん宅に譲渡費用を返しに行ったところ、トラちゃんは保護主さんをお母さんのように慕っていて、譲渡されたのを、捨てられたと思ったんだね、と言われました。
そうなんですかね。
とっても人懐こくて、他の猫にもフレンドリーなトラちゃんだけど、ただし、私がそばに居れば、という、ただし書きが付く。
里親募集するには、トライアル期間を設けて、その間私も一緒に里親さん宅にお泊まりしますと書く事になる。
つまり、里親募集はできないという事になるので、トラちゃんは我が家の飼い猫になりました。
トラちゃん改め、虎次郎。
自分の年齢を考えると、飼い猫を増やしたくなかったんですけどね。
まぁ、仕方ない。
これも縁。

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