この日記は、現在進行形の話で、
知人と保護した猫の親子の話になります。
私も支援などで関わっています。
今回の事で、知人は思い悩み、私も何がベストか答えを出せません。
ただ、関わる中で思ったり、考えさせられたり、色んな感情を書くものになります。
故に日記の中に、皆様が不愉快に感じる内容もあるかもしれません。
それを踏まえ、読みたくない方は読まれないようお願い致します。
又、不愉快にさせてしまうことが有りましたら、大変申し訳ありません。
その親子猫は、猫の白骨が転がっているような、残酷で不衛生な場所で保護をされました。
ガリガリに痩せた母猫は、必死に4匹の子猫を守っていました。
子猫は小さく、母猫の母乳が出ているのかも
分からない状態でした。
人間を拒否する元気もありませんでした。
兎に角、母猫に栄養価の高いフードを食べてもらい、母乳が出るように…
そこからでした。
母猫は相当飢餓状態だったようで、
保護されて直ぐに提供したフードを
慾るように食べたそうです。
そんな話を電話で聞いた私は、
品薄のロイヤルカナンマザー&ベビーのムースなどを掻き集め、
その親子に届くよう支援してきました。
1つのケージで親子5匹身を寄せ、
知人のお世話を受け入れ、
母猫も少しふっくらし、子猫も歩き回れるようになりました。
そして病院を受診し分かったことは、
母猫、子猫4匹も、「猫白血病」に罹患していたということです。
子猫は垂直感染です。
猫白血病について書くと長くなりますので、
こちらの「こねこの部屋」のHPを参照
されて下さい。
https://www.konekono-heya.com/byouki/infection/felv.html#four-four
親子猫は、病院を受診するまでの間、
知人宅の敷地の離れで隔離されていました。
体調も良くなり、さあ!これから幸せ掴もうね!の矢先でした。
知人は、白血病があり短命かもしれなくても、許されるならば、理解のある里親さんを
探し、少しでも幸せに過ごして貰いたい!
と考えています。
私もそう思います。
しかし、そんな知人に、
母猫をリリースしろと言った方があったそうです。
は?
何言ってるの?
それは白血病が分かったから?
それに、それをすることは、
リリースではなく「遺棄」です。
又、白血病が分かったならば、公衆衛生を考えれば、尚の事そんなことをしてはダメです。
況してややっと体調が良くなり、
人間に対して全く攻撃的でもないのに…。
この話とは別ですが、
保護猫活動をしています!
という方の中には、採血などでの感染症確認をしない方もいるのが現状です。
私が昔話した人の中に、
「だって感染症あるのが分かったら里親見つからないじゃない!」
「最後まで飼えって言うの?」
「そんなことしたら次の保護出来ないじゃない!」
と言い放った方が居ました。
私は、
そんなの自己満足の偽物の保護活動です!
保護猫活動ではありません!
と言い返して決別されました。
私は、基本的に、
保護したからには責任を持つ
のが保護猫活動だと考えています。
話を戻しますが、
どうやって、理解ある里親さんを見つけよう…と知人は模索しています。
譲渡するからには、
里親さんが譲渡を受けてからも何かあれば
自分がフォローに入れる…
里親さんに全部を押し付けない…
そんな形で、この白血病親子の幸せを探そうとしています。
私も数える程ですが、犬猫の譲渡をしたことがあります。
正直、このケースはかなり難しいと考えています。
しかし、
ご飯や遊びの時間以外無人の離れに、ずっと親子猫を置いておくのは偲びない、
短命かもしれなくとも、その時間を人と幸せに過ごして欲しい…
知人はそう願っています。
知人は保護した際は、
必ず動物病院で、感染症を含め、適切な検査や治療を受けさせています。
「当たり前のこと!」
と言う人です。
猫白血病、猫エイズ…
何故?無くならないんでしょうね?
私はその原因は、
人間が猫の遺棄を止めない、
避妊去勢をせず放し飼いにし、安易に野良猫予備軍を増やしてしまう、
ことに問題があると思っています。
野良猫に対する人の認識は、
都道府県でかなり違いがあると思っています。
野良猫が居るのが当たり前な都道府県、市区町村もあれば、
外で猫を見ない地域もあります。
私は後者の地域住みで、
関わる猫の問題は、未避妊去勢猫の放し飼いによる繁殖問題や遺棄が大半です。
私の地域に野良猫が居ないのは、
早くから、
団体さんや個人保護活動されている方々の
活動の賜物だと思って居ます。
猫白血病、猫エイズも、
人間が適正に飼育すれば本来は減るはず
なものだと思っています。
人間も含め、産まれてくる命が、
必ずしも平等とは限りません。
しかし、平等でないからと言って、
幸せを掴む権利を与えられない訳ではないと思います。
猫を初めて飼いたいとなれば、
健康な個体を求めるのは普通だとは思います。
先住猫が居れば、感染症持ちの猫を避けるのは当たり前だと思います。
しかし、感染症があっても、
幸せを掴むチャンスだけは、
与えられていいものと思っています。
白血病親子の里親探しは、
この先どうなるかは分かりません。
しかし、あの残酷な場所から命を繋げたのですから、普通の子より短い時間かも
しれませんが、
少しでも幸せな時間を…と思っています。
そして、
人間が残酷でごめんね…。
と思うばかりです。

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