河原猫のお世話がなくなり、早いもので三年が経ちました。
全員を家猫にしてあげたかったけれど、預け先から外に出てしまい迷子になった子は見つかりませんでした。
河原から保護する時、キャリーに入る瞬間の不安そうな目と、信じてるよと私に従った顔が今でも忘れられなくて、路頭に迷わせた事に懺悔の日々です。
生きていてほしいと祈る事しか出来ません。
幸せを掴んだ子たちは、河原で何年も過ごしたとは思えないほどお家の中で安心して、甘えて、幸せに暮らしています。
外で生まれ育った成猫でも、臆病で警戒心が強い子でも愛情を受けて一度信じたら変わるんですね。
長年お世話した河原猫の幸せが本当に嬉しいです。
そして私事ですが今年は人生の一大事、三月に孫が誕生して、おばあちゃんになりました😌
忙しくても皆さんの楽しい日記は読ませていただいていました❤️
久しぶりに日記を書こうと思い立ったのは、私が外猫さんの事で窮地に陥った時に助けてくれた人が飼っている猫(わらびちゃんとベンちゃん)が同時期にFIPを発症してしまいました。
飼い主さんは、以前の日記に何度か登場しているお爺猫グレオくんの飼い主でもあります。
グレオくんもかなりの高齢なのでケアが大変な時期になってきました。
![](/img/diary_image/user_50023/detail/diary_258379_2.jpg?h=660c2dfbaa85bf6cabed0a46d2229a69)
下段がグレオくんです。
ピンクの可愛いベッドを買ってもらいました😊
飼い主さんの名前の頭文字がOなのでここからはOさんと書きますね。
Oさんの家は現在、約40匹の猫と2匹の高齢犬が居る大家族です。
元々飼っていた子よりほとんどは捨てられた保護猫と訳ありな子達です。
Oさんは「仔猫を保護したので引き受けてほしい」と相談して来た人に自分で何とかする様に言っていましたが「引き取ってくれないなら外に戻す」と言われた事もあり、悔しい思いで仔猫を引き取ったり、飼い主さんが亡くなり外へ放り出された猫たちを保護したりして、40匹まで増えました。
個人でコツコツとTNRもしておられます。
多頭とは思えない清潔なお家に、性格の合う子同士にお部屋を分けて、みんなフリーで自由に過ごしています。
どんな時も猫ファースト!
病気の子のケアからワンちゃんの介護もご家族みんなでお世話をされています。
Oさんとの出会いは六年ほど前。
事故なのか虐待なのか分かりませんが、前脚の関節からダランとなって血塗れの子を入院させた事がありました。
当時は外猫のお世話にあけくれる私に主人は怒っていたので、内緒で入院させたのです。
検査をしてもらいましたが、麻痺した前脚は治る見込みもなく外に戻す事も無理だと先生から言われて途方に暮れていた時に手をあげてくれたのがOさんでした。
入院先で猫ちゃんと面会してもらい、お話しして、たくさんの保護猫がいる事を聞きました。(今よりは少なかったですが…)
まだお願いすると決まってないのに、
脱脚の可能性があるのか?
ケアはどうすればいいか?
先生に熱心に聞く様子に信用できる人だと感じました。
でも多頭だと聞いて迷っている私にOさんが、
「うちは多頭だけど、自分でどうにも出来ないならこの子を私に任せてほしい」
と言う真剣な言葉でお願いする事を決めました。
その出会いがきっかけで、後にグレオくんもOさんのお家へ行きました。
申し訳ない気持ちになっている私にOさんは
「出来る人が出来る事をして助かる子がいたらそれでいい」と言ってくださり、その言葉に救わました。
変な言い方ですが度を越している猫好きな人。
と言うのがぴったりな人です。
先日、Oさんから「相談があるので…」と連絡をもらって、
去年保護した1才半の猫(わらびちゃん)がFIPになってしまったと…
「十五年前にFIPになった子は、お腹が膨らんで弱っていく姿を泣きながら見守る事しか出来なかったけど、今は治る薬があるから何としても助けたい」
ですが治療するには約150万かかると病院で説明を受けたそうです。
その時点で、わらびちゃんは起き上がる事も食事も取れないくらいに弱り、輸血しても回復はしませんでした。
一刻を争う状況でOさんは新幹線で広島まで行きFIPの治療に踏み切っていました。
FIPの薬(ムティアン)はたった一回の投薬でかなり回復するそうです。
立つ事も出来ず、強制給仕だったわらびちゃんが翌日には自分で食事が出来るようになったと喜んでいました。
喜んでいたのも束の間で、体調を崩しがちだったベンちゃんも危険な状況になってしまったのです。
FIPと言う病気がどの様に発症するのか?
同居の猫ちゃんが同時にかかるなんて、私も色々と調べてみましたが詳しい事が分かりません。
本当に怖い病気だと思いました。
FIPの疑いというだけで高額な治療に踏み切れず、心臓の検査など受けてましたが、容態が急変してベンちゃんはFIPの確定は出てないもののFIPの可能性が高く治療に踏み切りました。
予想通りベンちゃんもすぐに快方に向かっています。
二匹の高額治療は予想もしなかった事態です。
今までSNSをほとんどしてなかったOさんが、インスタ、Twitterに登録してFIPについての情報を求めて必死でした。
今までネットをあまり見なかったのは可哀想な子の書き込みを見ると行動してしまう自分が怖くて見ないようにしていたそうです。
Oさんから「クラウドファンディングをしたいので良かったら拡散してもらいたい」
とお願いされましたが、正直なところ私にはたくさんの人に見てもらえるほどの拡散力がありません。
そこで、ネコジルシの皆様のお力をお貸しいただけたらと思いこの日記を書いています。
Oさんは治療にかかる全額を寄付に頼るわけではありません。
ですが二匹のFIPの治療費はすぐに出せる額ではないのが現状です。
OさんはFIPのお薬が高額なことを知っていましたが二匹を治療をしない選択はできませんでした。
色々なご意見や批判がある事は重々承知していますが、FIPという病気から救うクラウドファンディングを拡散して頂けましたら助かります。
私もそうですが、目の前に病気や怪我で苦しむ子がいて、家庭の状況や金銭的な事情で助けられないのは本当に辛い事です。
Oさんのように助けてたいと言う思いだけで、保護猫を増やす事に良く思わない方もいらっしゃると思いますが、人生の全てをかけて猫ちゃんの為に生きてるOさんにどうかご協力をお願い致します。
わらびちゃんのクラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/77589
OさんのInstagram
https://instagram.com/sena3442020?utm_medium=copy_link
わらびちゃんはずいぶん回復しましたが、麻痺で排尿も排便も出来なくなりました。
圧迫排尿の苦労もベッドに落ちてるウンチも命があればそれでいいと笑ってOさんはお世話しています。
日本でもFIPの薬が承認されて、この病気で命を落とす子がいなくなりますように心から願います。
![](/img/diary_image/user_50023/detail/diary_258379_1.jpg?h=660c2dfbaa85bf6cabed0a46d2229a69)
![](/img/diary_image/user_50023/detail/diary_258379_3.jpg?h=660c2dfbaa85bf6cabed0a46d2229a69)
FIPと闘うわらびちゃんとベンちゃんです。
最近のコメント