猫は恩を忘れません。
恩を忘れるのは人間の方です。

近所の野良猫
猫ほど人間に尽くしてくれた動物はいません。
少し前の時代まで、人間の最大の天敵はネズミでした。
人間が農業を始めてからです。
人々は一年間苦労して作った農作物を収穫し、貯蔵します。
それを少しずつ食べて、翌年の収穫まで生き延びます。
ネズミはその収穫物を襲い、あっという間に食べてしまいます。
ネズミに食べ物を奪われた人々は餓死するしかありません。
それを救ってくれたのが猫です。
猫は食物を奪いに来るネズミを退治し、大切な食物を守り抜いてくれたのです。
ネズミはまた様々な病原菌を持っています。その病原菌は、多くの人を殺しました。ペストはその代表です。中世ヨーロッパでは人口の1/3がペスト亡くなったと言われています。赤痢など食中毒を伴う多くの細菌もネズミが運びます。
猫は一家の生活と健康を守る、守り神でした。
猫によって、どれだけ多くの人の命が救われたか計り知れません。
現在、ネズミは人にとって害獣ではあっても天敵というほどではなくなりました。
一家の守り神だった猫の地位は低下しました。
猫をゴミのように捨てる人が出てきました。
昭和の時代は、猫がねずみを取る最後の時代だったと思います。

ゴキブリ退治をする我が家の猫モモ
私は、モモがゴキブリを取るのを見て、猫の素晴らしい能力に本当に感激しました。
今の家猫は、その能力を発揮するチャンスは少ないです。
猫が守り神だった頃に戻るのは無理としても、なにか出来ないかと思います。
人間は、猫が多くの人の命を救ってくれたことを忘れず、猫に恩返しをしなければならないと思います。
最近のコメント