その先端が切り取られた痛々しい姿を見ると、悲しくなります。
これを思いついた人は、きっと猫ぎらいに違いない…。
しかしネコジルシのコメントを読み、さくら猫活動をしている方の多くは、本当は耳カットに心を痛めていることを知りました。
日記を拝読すると、猫を愛する心の優しい方々のようです。
「耳カットの目的は二度お腹を切らないための目印である」
「もっと良い方法があればわざわざ切りたくない」
「(さくら耳に代わる)良い方法があればぜひ提案してほしい」とのご意見でした。
お腹を二度も切るのは重大問題ですので、目印は必要だと思います。
残念ながら手術の跡は目印になりません。
うちのモモは、避妊手術で大きな傷が残りましたが、しばらくすると見る見るうちに回復し、数カ月後には完全に消えてなくなりました。猫の回復力はすごいです。
目印について、一つご提案いたします。
以下の写真をご覧ください。
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この子は、私の友達の野良猫ちゃんです。
3歳の女の子です。
おとなしい、気の弱い子で、他の猫によくご飯を取られます。
左の白黒のオス猫が、よく彼女のことをいじめます。
手でポンと頭を叩くのです。
内緒でチュールをあげました。それがきっかけで仲良しになりました。
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彼女は、一昨年避妊手術を受けました。
彼女の左耳に注目してください。
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今度は後ろ姿。
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もう一枚。
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いかがでしょうか?
彼女の耳カットは正面からはほとんど見えません。
しかし、後ろからだとカットされているのがわかります。
目印としてはこれで十分ではないでしょうか?
獣医が見落とすようなことはありません。
わざわざ顔の一番目立つ場所に大きな切込みを入れる必要は無いと思います。
私としては、これも傷をつけることに変わりはないので、本当はしたくありません。
しかし「脱さくら耳」のための、過渡的な一つの方法だと思います。
折しも犬の断耳が虐待であるとして問題になっています。
人々の動物愛護の意識は変化しています。
さくら猫活動を長くしている人は、さくら耳に慣れてしまっているのだと思います。
慣れというのは怖いものです。
今は、世間一般の人でも、「さくら耳」をみて虐待ではないかと疑問や不信を持つ人が多いのです。
今後、動物愛護の意識は更に高まるでしょう。
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