出典 https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/trntrn/
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_266446_2.png?h=a5349b3a84686e4552d86ae22d7b255b)
猫がねずみ算式に増えるこの様なイラストを見かけた事があるのではないでしょうか?
実は、これは全くの間違いです。
「猫が一年後に50~70匹になる」と書かれていますが、そんなことは決してありません。
正しくは、子猫がおとなになるまでに一匹も死ななかったとしても、5~7匹です。
「猫が50~70匹」になる根拠として、どうぶつ基金は次のような説明をしています。
出典 https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/story/
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_266446_3.jpg?h=a5349b3a84686e4552d86ae22d7b255b)
以下、その間違いを正していきます。
[間違い1]「生まれた子猫は6か月たつと妊娠が可能な年齢になり孫猫を産みます」
→いいえ。その年に生まれた子猫が、年内に妊娠・出産することはめったにありません。
猫の発情期は春または夏です。冬の出産と子育てを避けるためです。
雌猫が春に発情、妊娠した場合、出産は晩春か初夏になります。
子猫が成長して妊娠可能になる頃には冬が迫っており、発情はありません。
発情は翌年の春まで待たなくてはなりません。
*秋に生まれた子猫が、翌年の春に妊娠することはたまにあります。
[間違い2]「猫は1年に3回出産できる」
→いいえ。猫の出産は原則として1年に1回です。
ほとんどの雌猫は春に発情します。そして順調なら、春に妊娠、初夏に出産、子育てとなります。
その場合は夏の発情はあまりありません。子猫はまだ幼く、子育てに専念しなければならないからです。
夏に発情するのは、主に春に妊娠しなかったり、出産に失敗したり、子猫が死んでしまった場合です。
夏は、子供を授かる2度めのチャンスなのです。
個体によっては、子猫が生きていても、二度目の妊娠する場合があります。
出産は春よりも不利です。子猫が幼いときに、冬を迎えなければならないからです。
[間違い3]「一度に5~7匹の子供を産みます」
→この数字は多めに書かれています。通常3~5匹。少ない時は1、2匹のときもあります。
6,7匹のこともありますが、むしろ1,2匹のことが多いです。
以上の間違い1、2、3を訂正すると、一年後の猫の数は、親2匹+子猫3~5匹=計5~7匹です。
仮に2回出産した場合でも、一年後の猫の数は、親2匹+子猫6~10匹=計8~12匹です。
猫は、出産と子育てのために、1年の季節の変化をきちんと計算して発情、妊娠するのです。
さくら猫TNRの説明のような、無計画な発情、妊娠は決していません。
さくら猫TNRの「猫の数が一年後に50~70匹になる」は、実際の数の6~10倍も誇張しています。
これはもう間違いを通り越して、大ウソです。
さくら猫TNRは、嘘をついて、野良猫が増える不安を煽り立てているのです。
私はそんなに子供を産めません!
![](/img/diary_image/user_235785/detail/diary_266446_1.jpg?h=a5349b3a84686e4552d86ae22d7b255b)
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