ドイツの狩猟法
『ドイツでは、犬猫を撃ち殺すことが合法である』
以前こんな日記を拝見、投稿者さんにソースを尋ねたのですが、スルーされました^^;
こういった意見は、地域猫反対で有名な△卵の悪意あるブログが出どころの場合が多く
疑心暗鬼の塊である私は、あっちこっち調べまくりました。
【国会図書館の資料】
諸外国における犬猫殺処分をめぐる状況―イギリス、ドイツ、アメリカ―調査と情報―ISSUE BRIEF― NUMBER 830(2014. 9.16.)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8748098_po_0830.pdf?contentNo=1ドイツでは狩猟者による犬猫の駆除が行われている。ドイツには、乱獲、森林伐採などの影響を懸念して狩猟動物の保護育成に努めてきた歴史があり、野良犬・猫を含む有害鳥獣の駆除はその一環となっている
国会図書館の資料があるとはいえ、内心信じたくない、自分の目で確かめたい
当時、英語が堪能なヴォラさんと情報交換、英伊語で探しましたが、納得できる資料が見つからない(>_<)
法律改正の動きがあるという英語記事は見た記憶がありますが、その後動きがあったのか…
つい先日、ドイツの愛護最先端的な記事を読み、忘れていたモヤモヤが再燃(笑)
最近は、ネット上に記名の日本語記事も増えています。
伊語でググると以前見たものしか出てこない…2015年以前の記事2つ、不明瞭
独語の知識ゼロの私、今回は英語は諦め、伊語のキーワードを独語に機械変換、それでググる…
DJGTドイツ動物福祉法学会の、44ページに渡るPDFが出てきました。
https://djgt.de/wp-content/uploads/2021/04/20210413_Toetung-von-Haustieren-im-Rahmen-des-Jagdschutzes.pdf
『狩猟保護の一部としての、家畜の殺害』とついた主題、
ⅡJagdschutz als Rechtfertigung zur Tötung von Hunden und Katzen
伊:Protezione della caccia come giustificazione per uccidere i cani e gatti狩猟保護のための犬猫の殺害の正当性、と訳せます_| ̄|○ il||li
最初の2ページ程度はチラ見、大量独語文書に目を通し訳す気力はないので、
これを要約したと思われる別記事を、伊語に機械訳したものを私の意訳で紹介↓
JAGDSCHUTZ狩猟保護、とタグのついた2021年の記事
https://www.geo.de/natur/tierwelt/zehntausende--streuner--zu-unrecht-erschossen--30502818.html
16あるドイツの州、ザールラント州①では犬猫、ノルトラインヴェストファーレン州②では猫のみ禁止
他の州においては、犬猫の狩猟(狩猟許可のある者による)は合法
犬の場合200m、猫の場合は300m集落最後の家から離れた場所で見つけた場合…狩猟地の意味?
理由は、犬や猫が野生の小動物を“密猟”する可能性があるから…害獣?
狩猟は、野生動物の個体数維持のためが、狩猟組合の主張…賛否両論あります
指定20種以外である犬猫、狩猟数は届け出義務にはなっていないため、精確な数字は不明
しかし、PETA(愛護団体)は200,000頭の猫、数千頭の犬が殺されたと推定しています。
『殺しのライセンス』は、飼い主がいない野良犬猫に限ることではありません。
↑国会図書館資料では、30m飼い主と離れていた犬が撃たれ、訴訟になったケースを紹介
近所の迷子さん、シーズンには狩猟のライフル音も聞こえる田舎ですが、ここはドイツではありません。
300m離れていればOKということは、空港周辺ならば、射殺可能ってことになります((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
『ハンターが過剰反応していることも事実』、ドイツ動物福祉法学会(DJGT)の指摘もあり
法律改正への動きはあるものの、未だ犬猫の殺害は合法
「飼い犬猫の誤殺を避けるためには、マイクロチップを挿入、登録するべきである」(DJGT)
その場で射殺されている現状、ペットの飼育には責任を持て、の意味でしょうか?
信じたくない気持ちが強く、探しまくって自分の目で確かめたドイツの狩猟法、
条件はあるものの、免許のあるハンターによる犬猫殺害は合法、
殺処分禁止法の存在するドイツ、かなりビックリな事実です。
保護動物は犬猫だけではない、ドイツは保護大国というようです。
目線を変える
言葉の壁があり、過去難航して諦めた資料探し、目線を変えて別方向からアプローチ、すんなり解決
やはり一歩引いて物事を見ることが大事であると、実感した次第です。
今回私がこの狩猟法を調べるきっかけになった記事
*動物に“痛みを伴う手段”を禁止 ドイツで起きた警察犬の首輪をめぐる論争
https://news.yahoo.co.jp/articles/154dde338eef258ba4385d0fb9f5e16465ed9763
Yahooニュースのコメは、日本の方の目線を知ることができるので、よく見ています^^;
私がイタリア愛護事情に関心を持ち調べ始めたのは、数年前の地震被災地を見て…
体育館での雑魚寝が相変わらずの日本、
避難民のためのテント村、共同シャワー、トイレ、キッチン、そこには獣医も常駐(・o・)
ビンボだし問題山盛り、何事も思い通りに運ばない、「ここはイタリア」と自虐的な国民(笑)
まさかまさかの整ったイタリアのシステムに、ビックリしました。
思い込みって、ダメですね^^;
bella stagione良い気候
ちょっと曇りがち、久しぶりに田舎町の、運河の反対側に行ってきました。
歩行者専用の跳ね橋、渡り終えると同時にサイレン…川上を見ると、マストの高いヨットがゆらゆら
パカンと割れ、次第に開く橋
1日2回、こんな感じで、海に出入りする上流停泊の船を通します。
春だなぁ…冬も勿論見られますが、やっぱりシーズンは今から☆彡
明日からサマータイム導入…時差8時間から7時間へ
今夜寝る前、時計を1時間進めます。
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