かつて、猫は家の守り神でした。
人が一年間苦労して作った農作物を、ネズミから守ってくれました。
ネズミがもたらす危険な病原菌から、体を張って守ってくれました。
コロナなどのウイルス感染症は猛威を奮っていますが、ネズミがもたらす細菌感染症は驚異というほどではなくなりました。
何より、ネズミのいる家庭がほとんどなくなりました。
猫が再び活躍できる場所は、もうないのでしょうか?
次女のNoraに、ゴキブリ取りを教えています。
我が家にはまだゴキブリが出ていないので、実地訓練は少し後です。
今は、おもちゃを使って闘争心と反射神経を鍛えています。
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Noraは病弱なので、あまり無理はさせられません。
長女のモモは、ゴキブリ取りの天才でした。
数メートル先からジャンプしてパシーンと叩いて仕留める姿には、本当に惚れ惚れしました。
モモのおかげで、我が家にはゴキブリが一匹もいなくなりました。
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ゴキブリ取りの面白さを覚えたら、もう他の遊びはしてられません。
モモは、おもちゃには全然興味を示さなくなりました。
猫は愛情が深く、ボランティア精神の高い生き物です。
家族のために役に立ちたくてたまらないのです。
モモは、夜中に何時間も台所でねばって捕まえたゴキブリを、私にプレゼントしてくれました。
猫がゴキブリを取ることによって、危険な殺虫剤を使わないで我が家を清潔に保てます。
猫は、面白い遊びができるだけではなく、家族から尊敬されて誇り高く生きることが出来ます。
人にとっても、猫にとっても、素晴らしいことです。
猫は犬と違って躾は向いていません。
ほんにんをその気にさせることが大切。
ゴキブリに出くわすシチュエーション作りと見事ゴキブリを捕まえた時の対応が重要です。
ゴキブリを捕まえた時、心から感動し、とっても感謝する気持ちを表さなければなりません。
ご褒美をやるのは、良い方法ではありません。
猫は精神的な生き物、損得よりも、ハートが大事です。
Noraが一人前のゴキブリハンターになったら、次は保健所の猫たち、譲渡会で売れ残った猫たちを集めて、「ゴキブリ取り訓練所」を作るつもりです。
Noraはインストラクターです。
楽しそうでしょう?
モモは大の猫嫌いでしたが、Noraはとても猫懐っこい猫です。
後輩たちを親切に指導してくれるはずです。
訓練所を卒業した猫たちは、里親募集します。
「ゴキブリ取りをする猫」、きっと引っ張りだこですよ。
Noraはとても好奇心旺盛で、ゴキブリ取りに向いてそうです。
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