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母猫は、私達によく懐いて、素直に従ってくれます。
キャリーケースに自分から入りました。
子猫たち3匹は、移動中に母親の下敷きになるといけないので、別のケースに入れました。
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保護地から私の家まで、30~40分。
母親を助手席、子猫たちは後部座席に乗せました。
母親は、子猫の顔が見えないので、不安そうに鳴きます。
子猫の1匹が、大声で泣き始めました。
それを聞いて母親も大声で泣き叫び、暴れ出しました。
キャリーケースをガタガタ動かします。
猫の母性愛は、とても強いです。
私は後部座席の子猫のケースを前に置き母親と向かい合うようにしました。
しかし子猫は泣き止みません。
子猫が泣くと、母猫も泣いて暴れます。
母親はパニックになる寸前でした。
猫はとても繊細な生きものです。
いつも思うのですが、TNR(野良猫を捕獲し、避妊去勢し放つこと)で捕獲された猫たちはパニックになって当然です。
捕まって病院へ直行し手術、その間にショック死する猫も少なくないはずです。
実際、野良猫は病院につれていくだけで、パニックを起こしショック死することがあります。
うちの保護地の野良猫、これまで2匹が病院でショック死しました。
私達は捕獲器なんて使わず、優しく抱いてキャリーケースに入れて連れていきます。
それでも、治療中にショック死する猫がいるのです。
なんとか無事に家にたどり着きました。
私の家は自宅兼会社で、私とNoraは1階の奥の居間、捨て猫の3匹の子猫はその隣の部屋にいます。
親子は実験室の奥の倉庫代わりに使っている、細長い部屋に入れることにしました。
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それぞれ病気を伝染しあう危険があるので、いっしょにできません。
また親子には蚤、ダニが付いている可能性が非常に大です。
先に保護した子猫の中の長毛の子は、捨てられて半日で、早速ダニがくっついていました。
こいつです。
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子猫たちのノミ・ダニは駆除しましたが、
捨て猫親子は育児の最中なので、まだ駆除できません。
ノミ・ダニは私にも付きます。
家中に散らばったら手のつけようがありません。
親子をケースから出しました。
母猫も落ち着きを取り戻し、一安心です。
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