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心配なのは、子猫たちの健康状態です。
2匹の茶白は、細菌又はウイルス感染による眼とその周囲の炎症(主に、結膜炎)がひどいです。
この写真を見るとびっくりするのではないかと思います。
目の周辺の毛まで抜け落ちています。
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野良猫の子で、このような症状はかなり多いのです。
家猫でも、衛生状態が良くないと、こうなります。
元飼い主は、この顔を見て捨てようと思ったのかもしれません。
これは、多分治ります。
そろそろ治療を始めようと思っています。
子猫を少しの間引き離しても、大丈夫になってきたので…。
きっと可愛い子猫の顔に戻ります。
心配なのは、一番小さい白黒です。
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発見して5日後の体重は150g(他の2匹は、ぞれぞれ220g、350g)。
目がまだ開いていません。
捨てられた時は、生後間もなかったのでしょう。
家へ連れて帰る時、野良猫保護地の責任者Yさんは私に、「死んでしまっても、気を落とさないでください」と言いました。
床に張り付いたようにして、ほとんど動きません。
死んだのではないかと思って触ると、生きています。
無事に育ってほしい。
母親の力に頼るしかありません。
(私達の予想では、母親の実の子は上の2匹の茶白、白黒は別の猫が産んだ子です)。
私にできることは、母親が安心して育児ができる環境を提供してやるだけです。
保護活動とは、野良猫をむやみに捕獲することではない。
助けを必要としている猫のために、できるだけのことをする。
出産や育児の手助け、怪我や病気の治療、住む場所、食事の提供、捨てられた子猫の保護。
それが、本当の保護活動だと思っています。
白黒は、母親のお乳を吸っています。
無事に育つような気がします。
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茶白の大きい方は、小さい弟の面倒をよく見ます。
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メス猫は、この時期から母性が芽生えます。
小さな可愛い弟を、母親の真似をして世話をするのです。
将来、立派な母親になるための貴重な体験です。
当たり前のことですが、人も猫も、誰かが子供を産んで子孫を残さなければなりません。
この茶白は、良い母親になると思います。
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