当初、子猫たちの健康状態が心配でした。
最も気がかりだった白黒。
白黒は、産まれてすぐに捨てられたに違いありません。
発見して5日目の体重が150g、目は開かず、床にペタッとくっついてほとんど動きませんでした。
死ぬのではないかと心配していましたが、母親のお乳をよく飲み体重が増えました。
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発見して9日目、体重は210gになりました。
眼も開きました。まだ見えていません。
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発見して12日目、体重は240g、目は少し見え始めたのか?
まだ歩けませんが、這い回る様になりました。
茶白の2匹、かなりひどい結膜炎でした。
この2匹は、顔も毛色もそっくりで、ちょっと見分けが付きません。
発見して5日目の体重は、小さい方は220g、大きい方は350gでした。
(写真左)小さい方、両目が腫れている (写真右)大きい方、左目が潰れている。
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治療は、家につれてきた翌日から開始しました。
母親から離せないので、病院には連れていきません。
野良猫の結膜炎によく使用するオフロキサシン系の軟膏を使いました。
私が去年結膜炎になった時に使った「タリビッド眼軟膏0.3%」(参天製薬)が残っていたので、それを使いました。
ぬるま湯をコットンに含ませて目の周りを拭いた後、軟膏を塗ります。
回復は良好で、小さい方は右目にまだ少し腫れが残っていますが左目は完治、大きい方は両目とも完治しました。
発見して16日目、こんなに可愛い顔になりました。
体重は、それぞれ400g、510g。
(写真左)茶白の小さい方 (写真右)茶白の大きい方
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ある人から、昔おばあちゃんが子猫の目の治療にホウ酸水を使っていたという、貴重な話を聞きました。
私は「あっ」と思い、知り合いの獣医に聞いてみました。
獣医によれば、子猫によくある一般的な結膜炎は、重症でなければホウ酸水で十分とのことでした。
いきなり強い薬を使うよりも、その方が、子猫自身の抵抗力をつける為に良いとのことでした。
でも患者が来た時には、ホウ酸水の事は言わず、軟膏を出すそうです。正直な人です。
野良猫の場合は、目が見えないと命取りなので即効性のある強い薬を使いますが、家猫ならホウ酸水で気長に治療したほうが良さそうです。
昭和の頃は、家庭での猫の出産が珍しくなかったとは言え、簡単な病気の治療は自宅でやってたのです。
昔の人は、偉いです。
今の人は、だんだん知恵が無くなり、自分で考える力もなくなってきました。
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先の日記で、白黒の面倒をよく見る弟思いの茶白のことを、きっと良い母親になると述べました。
しかし残念ながら、それは無理だということがわかりました。
茶白はオスだったのです。
最初分からなかったのですが、大きくなるにつれて次第にオスのあの特徴が現れてきました。
茶白の2匹どちらもオス、白黒もたぶんオス、そして先に保護した3匹もオス、仔猫6匹全部オスです。
仔猫がずいぶん増えたけど、オスばかりでは子孫が残せません。
無責任な繁殖と捨て猫が無くなりません。
その一方で、無差別な避妊、去勢をする動きが盛んです。
どちらも、猫にとって大きな不幸です。
家猫も野良猫も、増えすぎないように、また減りすぎないように、計画的に繁殖させなければなりません。
この先ずっと子孫を残していく為に…。
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