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我が家の #猫らいふ の歴史は、ここで大手広げて話せるものではありません。
私が関西勤務の頃、家内と同棲することになり、その時に家内とともにやって来たのが先代の猫達。
30歳半ばで人生で初めて猫と暮らすことになりました。
当時、広めの1LDKに大人2人、猫3匹の生活。
入居の際にはペット飼育など考えてもなかったので、歩行者専用道路を一本挟んで地下鉄駅の築35年のリノベ物件はペット飼育は不可だったかもしれません。
それでもエレベーターで良く小型犬に布やカバーを掛けて防カメに映らないように?昇降される住人が多数いました。
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それまでペット可物件自体考えたこともなく、部屋で飼うのだから黙ってれば良いんじゃない?とか考えたり。
当時でもペットの飼育については賃貸マンションにはルールがあったと思います。
そんなある日、掃除をした際に廊下に猫トイレを放置してしまい、管理会社から出頭の電話…
退去になるか、家賃上乗せか…と考えを巡らせながら管理人室に迎いました。
管理人さんに、まず共有部に私有物を置かないことを注意され、次に飼っているペットについて問われました。
猫を飼っていると答えたら、意外な答えが…
“猫くらいなら大丈夫でしょう。”
頭数は問われなかったので助かりましたが、小型犬くらいまでなら黙って飼ってる人もいるので大丈夫でしょうとの回答。
古い建物でルール決める前からペットを飼われている方がいた事、立地が良くて古いながらもまあまあな家賃だったことも関係してるのかもしれません。
ペットは可でも不可でもなかった物件でした。
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大阪から岐阜への転勤。
この時に不動産屋からペット可物件とペット不可物件でのペット飼育の厳しい現実を知りました。
黙ってペット不可物件でペット飼育した場合、退去や退去時の修繕代についての話を聞きました。
実際に引っ越しが原因で犬猫を手放す人が多いこと、住民とトラブルになり追い出される人が後を断たないこと。
この時は運良く、新築のペット可マンションが見つかりました。
だが当時…
当時勤めていた会社はハウスダストなどのアレルギー関係のお薬を製造販売する会社でした。
特に東日本大震災後、ハウスダストの検査薬の原料となるタンスのホコリが放射能の関係で西日本からしか採取出来なくなり、西日本の社員宅から集めることに。
ペット飼育により社宅の修繕費が高くなることの他に動物の毛やフケが混じらないホコリが必要なため、社宅でのペット飼育が禁止となりました。
ペット飼育可物件があっても、社宅でのペット飼育は禁止…
今だから話せますが、私の他に同僚や部下も犬猫をこっそり飼っていました。
年に数度、半ば強制的に課されるホコリの提出は自宅以外のものだったりしたかも。
当時、社宅住まいの愛猫家、愛犬家は、なかなかお互いの家族の話は出来なかったですね。
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私の環境が大きく変わったのは、岐阜から東京に転勤となった時でした。
これまで通り、こっそりペット可物件を探し無事引っ越しに成功。
だが、しかし…岐阜の不動産屋のせいでバレてしまうことに。
ペットによる補修費は個人で払うので会社には請求しないと念には念を押していたのですが…
わずか2500円程度だったからでしょうか、会社へ請求されてしまい…
ある日、総務部に呼ばれ聴取されてしまいました。
当時の上司に相談すると、包み隠さず話した方がいいとのアドバイス。
実はこんなケース多々あり、悪質でなければ特例もあるという話。
担当の若い女性職員に殺処分しなければなりませんか?とか聞いたり、家内が二十代の頃から20年以上飼ってる子供同然とか、数週間前に亡くなった義母の飼ってた猫を形見代わりに引き取ったとか、家内は親兄妹亡くなり家族は猫だけだとか…
総務部長からは情状酌量で、この3匹1代に限り社宅での飼育の許可が降りました。
ただし、社内での口外は禁止。
あくまで、これは会社の社内規則の特例。
当時、正直に話した方がいいとアドバイスしてくれた上司は、もっとお涙頂戴の文章にしろやら添削いただいたのも懐かしい話。
当時、同じような境遇の同僚に、この抜け道をアドバイスしたり(笑)
これも今じゃ規定で駄目でしょうね。
ペット不可は物件だけでなく、会社員の場合、借り上げ社宅の社則でペット禁止もあるんです。
ちなみに私の上司が単身赴任から帰宅したら、見知らぬ子犬がいた…二重社宅だったので、そのままペットショップに返しに行ったという話しもありました。
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東京勤務で初めて会社からも、許可をもらった数ヶ月後に仙台転勤。
もちろん、会社認定でペット可物件に入居出来ました。
そしてその年から、3年続けて先代の猫達が虹の橋を渡ってしまいました。
2016年…ペットロスもあり、兄妹を迎えることに。
2017年…会社にまた猫を迎えたので自宅購入にて引っ越しを報告。
社宅、賃貸ではサラリーマンはいつ転勤になるかもしれない、その度にペット可マンションを探さなければならないです。
社宅ですとペット飼育可とする会社は多くはないでしょう。
それは、ペットを飼育してない人より原状回復への修繕費用、家賃が高くなるからです。
みんな飼ってるから、近所に迷惑かけてないからペット飼育不可の賃貸住宅や市営住宅、公団住宅で猫を飼うことを正当化するのは、自分は酒に強いから飲酒運転しても大丈夫というのと一緒だなぁと個人的には思うようになりました。
マンションのペット飼育の規約を変えるために理事に手を上げ、マンションペットクラブ会長になったり(笑)
今は不安もなく猫と暮らすことが出来ています。
たまーにマンションの方から猫の飼育環境や脱走防止についての相談を受けたり。
転勤や引っ越しで飼えなくなるから里親探し…はネコジルシの募集でも目にします。
ペット可物件に入居することが、猫好きやら、猫愛やら言う人に課せられた義務だと思いますね。
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