
ウソだと思ってるでしょう?
本当に、歌えるんです。
Noraは、子猫の時カリシウイルス感染症で喉をやられ、ニャーと鳴けなくなりました。
しかしその後、喉の奥を震わせる独自の発声法を修得しました。
そして訓練を積み、歌が歌えるようになったのです。
但しNoraは日本語の歌は歌えません。
歌えるのはヨーロッパ語の歌です。
何かウソっぽいと思っていませんか?
いいえ、ちゃんと歌えます。
後で実際にNoraの歌をお聞かせします。
しかしその前に、何故ヨーロッパ語の歌しか歌えないか説明しなくてはなりません。
そうしないとNoraの歌の価値が分かりませんので。
Noraの言葉で、最も重要なのがヨーロッパ語の「R」です。
この「R」、日本人で正しく発音できる人はほとんどいません。
試しに、フランスの首都の「パリ(Paris)」を発音してみてください。
ほとんどの人は「Paris」ではなく「Palis」、「r」が「l」になります。
と言われても、rとlの違いがわかる日本人はあまりいません。
その違いから、説明しなくてはなりません。
「パリ」の「リ」を発音した時、舌が上の歯の奥に付いていませんでしたか?
これは「ri」ではなく「li」です。
そもそもローマ字制定でラ・リ・ル・レ・ロをra・ri・ru・re・roとしたのが誤りで、la・li・lu・le・loとすべきだったのです。
「ri」は、舌は動かさず、喉だけで「り」と発音するつもりで声を出します。
カエルがグイッと鳴くような、うがいをする時のような、あまりきれいじゃない音が出ます。
これが、ヨーロッパ語のRに近い音です。
Rにはもう一つ、美しい発声方法があります。
喉の奥を振動させるのです。
日常会話ではあまり使いませんが、歌手や舞台俳優が好んで使います。
言葉で説明してもわからないので、実際に聞いてみます。
エディット・ピアフÉdith Piaf 「群衆 La foule」
ピアフさんは、最も有名なシャンソン歌手です。
彼女の「R」は、とても美しいです。
歌詞の「r」に注意しながら、聞いてみて下さい。
喉が震えている所が「r」です。
&ab_channel=MajestyMy1
Je revois la ville en fête et en délire
Suffoquant sous le soleil et sous la joie
Et j'entends dans la musique les cris, les rires
Qui éclatent et rebondissent autour de moi
Et perdue parmi ces gens qui me bousculent
Étourdie, désemparée, je reste là
Quand soudain, je me retourne, il se recule,
Et la foule vient me jeter entre ses bras...
Emportés par la foule qui nous traîne
Nous entraîne
Écrasés l'un contre l'autre
Nous ne formons qu'un seul corps
Et le flot sans effort
Nous pousse, enchaînés l'un et l'autre
Et nous laisse tous deux
Épanouis, enivrés et heureux.
出典:http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-302.html
もう一曲、フランソワーズ・アルディFrançoise Hardy 「Les petits garçons」
アルディさんは1960~1970年代に活躍したフレンチポップスの歌手です。
Les petits garçonsは、小さな(可愛い)男の子と言う意味です。
日本人は「garçons」を、ギャルソンと発音します。
英語の「boy」と同じ意味。高級フランス料理店のボーイのことを、ギャルソンと言います。
les petits garçonsと繰り返し歌われています。
日本人には、「レ・プチ・ギャルソン」と聞こえます。
garçonsの「r」に注意して聞いてみて下さい。
&ab_channel=IvanGama
アルディさんの発音する「r」は、ピアフさんに比べると日常会話に近いです。
ユーチューブには発売が1962年となっていますが、1967年の誤りです。
犬の中にも、歌を歌う犬がいます。
パプアニューギニアのシンギングドッグSinging Dogです。
&t=22s&ab_channel=SilverCrossFox
まあ、犬さんにしてはよく頑張っています。
Noraはこんなもんじゃありませんよ。

おまたせしました。
我が家の歌姫、Noraです。
しつこいようですが、Nolaではありません。Noraです。
喉を震わすrです。
歌の名前:「Rururururu」
作詞作曲:Nora
歌手:Nora
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どうです。
すごいでしょう。
舌を出しています。
「R」は舌を使わず、喉だけで発音するのです。
これがヨーロッパ語の「R」です。
Noraは喉に潰瘍があるので、歌っている最中時々咳き込みます。
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