新薬登場のこともあり、無知な私の理解のため、少々整理してみました。
FIPは、ネコの腸に感染するウイルスが変異して全身の免疫細胞にうつるようになり、さらに何らかの要因が加わることで、発熱や体重減少、腹水をはじめ、神経や目、皮膚などにさまざまな異常が起きる感染症。症状はネコによってさまざまだ。
猫コロナウイルス
・非常に感染しやすく、多くの猫が持っている
・病原性は低く、ウイルスにより発症する感染症は、通常軽い下痢程度で終わる
・感染した猫の便に排出されたウイルスを他の猫が口にすることによって感染すると言われているので、たくさんの猫が一緒にいる環境…繁殖施設、保護施設等…では感染が広がる可能性がある
この猫コロナウイルスが突然変異し、強毒性のウイルスになることで致死率の高いFIP発症
FIPそのものは猫から猫へと感染しない…だったはず
キプロスでのFIP大量死は、まだ原因ははっきりしていません。
治療薬
核となった「GS-441524」
GS-441524はFIPの効果的な治療法であることが判明しており、ギリアド社がこの薬の獣医薬としての認可を拒否したためにFDAの公式承認がないにもかかわらず広く使用されています。by Wikipedia英語版翻訳
GS-441524は闇市場で販売され、コピーであるMutianが日本では注目されました。
認可されていないため個人輸入によるもの、84日間の投与、100万程度の経費はザラ
クラファン詐欺も横行しました(現在も?)
ここの日記でも、詳細な闘病記録を拝見したことがあります→ハッピーエンド\(^o^)/
Mutianの代用としての薬剤も存在します。
そしてCovid-19治療薬として承認されたレムデシビル(remdesivir:GS-5734)
もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発されたもの、
コロナウイルスに対して抗ウイルス活性を示すことが見出されました。
GS-441524のプロドラッグです。
プロドラッグ;投与されると生体による代謝作用を受けて活性代謝物へと変化し、薬効を示す医薬品である byWikipediaつまりGS-441524と同じ働きを持つもの、改良版とも言えるかな?!
プロドラッグは、副作用・毒性を軽減する、味と匂いを改善する、体内への吸収率を上げる等を目的として開発
…GS-441524は非常に苦いとのこと…
昨年9月、未承認薬に対する英国の特別な制度の認可を受けて、動物用レムデシビルの販売を開始、
11月には同様にGS-441524も売り始めました。
日本の獣医さんも、職務上の責任を持って個人輸入して治療にあたっています。
治療費は、MUTIANに比べると半額ほどになりますが、まだまだ高額、
最近GS-441524の広告がネットに出てくるそうですが、これは本物の可能性は低いです。
正規品で獣医さんで治療できます。
猫コロナが猛威振るうキプロス、ヒト用COVID-19治療薬の使用開始
https://forbesjapan.com/articles/detail/65227昨日知人からコロナ陽性の連絡、お薬について質問したところ送られてきた画像がこれ
2021年12月24日に特例承認されたモルヌビラビル、これをキプロス政府が導入
副作用も報告されていますが、日本からの臨床報告が上がってきています。(英語)
Molnupiravir treatment of 18 cats with feline infectious peritonitis: A case series
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jvim.16832
18匹中14匹回復、記事内にある獣医さんをググれば、千葉の病院がヒットし、
HPでは、動画で薬剤について先生が解説しています…3kgの猫ならば、約30万ほど
モルヌピラビルがなぜ安いのか…
経済的に豊かでない国を対象に、ジェネリックメーカーが「低価格版」として製造したものだから
日に日に治療に取り組む先生が増えています。
私が紹介したのはあくまでも一般論、必ず先生に相談してください♡
敗戦記念日
ジャーナリストである半藤一利氏著のノンフィクションの映画化…新版があるようですが、私にはこっち
イタリアでも何度もTV放映されました。
戦争強進派・三船敏郎演じる阿南陸相、開戦前より反対であった、山村聡演じる米内海相
最後の最後まで敗戦を受け入れようとせず、クーデターまで計画する陸軍
補給無しという計画で突き進み、死亡者数万人の6割は餓死であった、最悪なインパール作戦を彷彿させます。
戦況について多少知識を得、外から日本を見ている今、歴史が繰り返される懸念があります。
一旦決めたら途中で引き下がることのできない日本…最近も目立ちます
"Older men declare war. But it is youth that must fight and die."
→戦争を宣言するのは年寄りだが、戦って死ななければいけないのは若者である
戦前の米大統領Herbert Clark Hooverの言葉ですが、落合信彦、大橋巨泉も口にし、日本でも有名
…「おっさんが煽る」が間に入る場合もあります。
口の曲がった爺さんが「戦う覚悟」、風見鶏の野党党首が「血を流す覚悟」「与党のアクセルになる」と発言
インパール作戦指揮官は、日本で天寿を全うしています。
今日8月15日、イタリアは祝日「聖母被昇天祭」…マリア様が天国に召されたお祝い
この日は、キリスト教が公認される以前、初代皇帝アウグストスの時代から、夏の祝日として存在
昨夜近所で行われていた誕生パーティー、流れてきた歌から主役はアウグスト君(^^)
アウグストス帝Augustusに所以のある名前、英語の8月Augustもアウグストスから
古代ローマは現在も生きています。
キプロスは半分トルコ、半分ギリシャ
過去日記に頂いたコメをきっかけに、久しぶりに作ったグリークサラダ
キュウリ、トマト、紫玉ねぎ、黒オリーブ、上に乗るキューブ型はチーズ
見た目はもめん豆腐、ギリシャの代表的チーズ、フェタFETA
本場は丸ごとのせて崩しながら食べるもの、ヒツジやヤギのチーズは若干クセありなのでカット
オレガノをパラパラ、オイルと酢をかけていただきます…塩分はフェタとオリーヴで充分
昔は嫌いだったはず、でも今回は美味しい〜…紫玉ねぎの甘味かな
味覚は変わります(笑)
『イタリアンドレッシング』…確かオレガノ入り、シンプル過ぎて好きではない^^;
イタリアには調合済みのドレッシングは存在しません…
塩・オイル・酢を適当にかけて、混ぜ合わせるだけ、なぜイタリアンと呼ぶのか不思議(笑)
FETAの名前は、伊語のfetta(一切れ)に通じるとのこと
失礼ながら存在感ゼロに見えるギリシャ、欧米文化(ラテン語文化)に大きな影響を与えていることに
改めて納得した真夏の朝です。
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