本当は人間を治してるのかもしれない

2023年10月26日(木)

猫エイズ

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医療費のかけすぎで先生が私の財布を心配し始めた。
（親身になっていただいているくせに言い方ー！なんだけども、）多分、支払い踏み倒しの心配もしているのだとは思うけど、やっても効果があんまり見込めないので、費用対効果を考えての相談だったんだろうと思う。
相談なんですけど、と言いながら、もう遠回しにブレーキをかけてくれたんだろうと思ってます。
先生は、なんとかしたいという私の気持ちも汲み取りながら、この先のことも考えてくれたのだと思う。

昔、獣医になりたいと思った時に読んだ、大学受験向けの獣医になるための本に、
「獣医に一番大事なことは飼い主とのコミュニケーション能力」
と書いてありました。
当時は言っている意味がわからなかったけど。
もちろん医学的な幅広い知識も求められますけど、今ならその意味が痛いほどわかります。
獣医さんは飼い主の心も治療してるんじゃないかな。
調子が悪くなるたびにメンタル削られてる私にはとてもそんな仕事できないので、今なら獣医を目ざさなくてよかったと思います。

私もシッターを仕事にしていたことがありますけども、動物に関わる仕事をしている人、ボラさん、どうか、そのことを心に留めておいてほしいです。
動物ファーストなのは当然ですけど、動物さえよくてもだめだし、飼い主だけよくてもだめなこと、忘れないで欲しいです。
途中、転院もしましたけど、よく相談に乗っていただいて、どちらもいい先生に恵まれたと思ってます。

増血剤もノイトロジンもやめて、ステロイドだけにしました。
素直に先生のアドバイスを受け入れることにしました。
1ヶ月近くやれることはやったので、飼い主としての責任は果たせた…という自己満足です。
本ニャンが希望していたかは分かりませんけど、私の気持ちの整理のためにやっただけです。

24日。ステロイドだけにした途端、ステロイドが効かなくなりました。
多分、ステロイドだけにしたせいではなくて、ぼちぼち、長く沢山打ってるせいだと思います。
下痢は結局止まらないし、吐くし、そこからご飯も食べてません。

もうそうなると、うつ手がないんです。
このまま、細くなっていく命の炎を、消えないように手で囲うだけしかできません。

まだ、足取りはしっかりしてます。
仕事してるんでなかなか思い通りなお世話ができないですけども。
せめて、この手の中で眠って欲しいです。

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