ところが7月2日、生後1ヶ月過ぎの子猫が見つかりました。
前日の大雨で体はドロドロ、まぶたが腫れ上がり目が潰れています。
その時はひどい結膜炎のように見えました。
体を洗い、キャリーケースの上部をはずして寝床にし、私の枕元に置きました。
結膜炎ではなく怪我でした。何かに強くぶつかったような傷です。
パンパンに腫れ上がり、顔の形がわかりません。
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病院に連れていきました。「助からないかも知れない」と言われました。
内服用の抗生物質(アモキシシリン)と眼軟膏(オフロキサシン)をもらいました。
食事も水も全く摂らず、寝ていました。
痛くてたまらなかったのでしょう。泣いてました。
翌7月3日、水をスポイトで口元に持っていくと少し飲みました。何も食べません。
7月4日、チュールを口元に持っていくと少し舐めました。ミルクをスポイトでポトポト落としてやると飲みました。
550gあった体重が520gに減りました。
無理にでも食べさせたいという気持ちに駆られましたが、我慢しました。
食べ物が胃に入るのは、実は食べたことにはなりません。
消化され小腸で吸収されそれが肝臓や全身に運ばれて、本当の意味で食べたことになります。
体が弱った時、食べることは重労働です。それよりも自分の体のタンパク質や脂肪を使用するのです。
子猫を信じて、自分から食べるようになるのを待ちました。
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7月5日、ミルクとチュール、食べる量が少し増えました。
7月6日、ヒルズのHD缶を与えてみましたが、傷があるのか顎を動かせません。チュールと混ぜて水を加えて半液状にしてやると、舌を使って喉の奥に入れました。口元に運ばなくても、お皿においただけで食べられるようになりました。ミルクもよく飲みます。体重が550gに回復しました。
7月5日の子猫の動画です。写真では痛々しい顔の傷をなるべく避けましたが、動画には映っています。
苦手な方は見ないで下さい。
7月7日の体重590g、8日610gと順調に増えはじめました。
起き上がって、目も見えないのに部屋の中を歩き回る様になりました。
助かるかも知れない。
私の布団で寝ていました。
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まぶたの腫れはひきませんが、目の周囲の傷のかさぶたが取れ始めました。
鼻をクンクン言わせて、ご飯の場所をさがします。ゆっくり確かめるように歩きながら、何がどこにあるか覚えようとしています。
私の布団が、寝床になってしまいました。
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一人ぼっちになると、不安で泣くことがあります。返事をすると安心します。
私が話しかけると返事します。なでると喜びます。可愛いです。
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目は見えるようになるかどうかわかりません。
顔の傷は回復していますが、体の内部と頭の骨にも損傷が有るようです。
容態が急変することがあります。
生きてほしいです。
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