この日記は、私とアニメ、そしてアニメへの感謝の日記にになります。
沢山のアニメを観てきた人生で、
「攻殻機動隊」は、私の救いと励みとなり、成長を促してもらえたアニメです。
なので皆さんにご紹介出来たら…
そんな思いです。
私がアニメを見だしたのは二十歳を過ぎてからです。
キッカケは、看護師として働き出し、
その看護と業務に押しつぶされそうになった時に、
先輩に勧められました。
医療現場では、どんなに最善を尽くしても、
助けられない、掌から零れ落ちてしまう命があります。
そんな時に、感情の高ぶった患者さんのご家族から
「人殺し!」等の罵声を浴びることも有りました。
医療従事者は神様ではありません。
必ず命を助けれる者でもありません。
そんな心身共に多忙で苦しい時に、
私はアニメと出会いました。

「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」
2002年〜2003年にリリースされたアニメです。
私が初めて攻殻機動隊と出会ったのは、2005年だったと思います。
人間の機械化技術が発展した時代の話。
「公安9課」という公的秘密組織が、
ハッキング事件などを秘密裏に武力制圧する、
そんな社会派アニメです。
アニメから観る側に、
「人間とロボットの境界線は?」
と問いかけられるような感じを受けます。
ストーリーの中で、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の一説が使われ展開されています。

I thought what I’d do was, I’d pretend I was one of those deaf-mutes or should I ?
僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた。そうならざるべきか?
or should I ? は、攻殻機動隊のストーリーの中で付け加えられているスペルです。
ストーリーは、この or should I ? に沿って展開されていきます。
STAND ALONE COMPLEX を直訳すると、
「自立した複合体」
となりますが、ストーリー的解釈とすると、
「孤立した個人でありながら、全体としては集団的行動をとる」
という意味として使われていると思います。
攻殻機動隊の主人公は草薙素子という、全身義体をした女性警察官です。
全身機械の体に、脳だけを何度も乗せ換え職務にあたる女性です。
ストーリーの中では「少佐」と呼ばれています。
攻殻機動隊と出会った時に、
女性が強く自分を保ち、社会の中で戦っている姿に、
私は強く共感しました。
アニメの内容はネタバレになるので多くは書けませんが、内容を理解するのに凄く頭を使い、
更に、見返す度に新たな発見があったり、
気持ちを揺さぶられる…そんなストーリーです。
アニメの内容だけでなく、
オープニング曲がまた凄く良いです。
「Inner Universe」インナーユニバース
歌詞はロシア語とラテン語と英語のミックスです。
Inner Universe、「内なる宇宙」。
私は何度もこの歌にトライしましたが、
発音が難しくモノに出来ませんでした(笑)
歌詞は外国語ですが、和訳してみると、
攻殻機動隊のストーリーに沿っているのがよく分かる歌詞です。
YouTubeから曲をご紹介しようかと思ったのですが、
リンクが上手く貼れなかったので、
ご興味のある方は、「Inner Universe」でご検索下さい。
歌い手さんの中で、Hearty Smile Factoryさんの
星魚有香さんがカバーとして大変お上手だと思います。

先月、草薙素子役を長くされていた、
声優の田中敦子さんが他界されました。
私は田中敦子さんの声での草薙素子の台詞に、
沢山の救いを頂き、
沢山の成長の促しを頂きました。
感謝しかありません。
私の魂より、ありがとう御座いました!
とお伝えし、心よりのお悔やみを申し上げます。
この画の少佐、
田中敦子さんにソックリです。
アニメ日記を最後まで読んで下さり感謝致します。
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