今日は君が産まれた日。
産まれてくれて、
私の所に来てくれて、
家族になってくれて、
本当に有難う。
今は姿を変えてしまったけれど、
君への愛情は、永遠だよ？
君は劣悪な環境で４万円で売られていた。
私の母親が値段に飛びつき君を買った。
そして、一晩で「こんな可愛くない猫いらない！」
と、私の所に持って来た。
ガリガリで血まみれだった。
頭と前足に怪我をさせられていた。
抱っこしてもグッタリとしていて、
怖い位、凄くガリガリで軽かった。
あの日は凄く、寒い朝だったね。
同僚の妹さんがたまたま動物看護師をしていたから、
連絡をしてもらい、直ぐに動物病院へ行ったね。
抵抗する元気さえ無かったよね。
開院前なのに、先生のご配慮で直ぐに診察と処置を
してもらえた。
「ああ…この子、ご飯絞られてたなあ…こりゃ…。」
「点滴もしますが、全身検査しましょう。」
「お母さん？どうしますか？」
先生が私を「お母さん」と呼んだ。
「お金はいくらかかっても良いので、検査と必要な治療をお願いします！」
私はそう伝えた。
日勤だったが課長に事情を話し、有給を貰った。
夕方、連絡した同僚が代打で日勤のシフトを代わってくれていた。
待合室で待ってる間、
私はまた…
小さな命を失ってしまうのではないか？
という不安にかられていた。
私は結婚して３回妊娠をしたが、
みんな３ヶ月持たずに、
その命の灯火が消えてしまった。
空っぽになる心と身体の辛さをよく知っていた。
だから…
私に関わってしまったから…
この子も死んでしまうのではないか…と、
酷く不安だった。
検査が終わり説明を受けた。
「この子、小さくてガリガリですが、半年近いと思います。」
「極度の栄養失調。あと心臓が大きめだから、10年生きられないかもしれない。」
１日動物病院で看て貰った。
夕方にはご飯を食べだした。
早食いで嘔吐をした。
「出された時に食べないと食べれないから…こんな食べ方するのかもしれない。」
「安心が伝われば良くなると思うよ？」
私は、夕方に君の母親になることを決意した。
こんな小さな身体で沢山の辛さを抱えて来た君を、
私は手放せないと強く思った。
君のこれからの人生に、
食べ物、医療、環境、愛情、
全ての事に責任を持つと誓った。
私が抱き上げると、
元気はないものの、キラキラした瞳で私を見て、
喉をキュルキュルと鳴らしてくれた。
「お母さんが安心って分かるんだね。」
と言われた、
親子になって数分での先生の言葉に、
嬉しいような、申し訳ないような、
複雑な気持ちになったよ。
早食い嘔吐は直ぐに治まったよね。
来たばかりの頃は、
何故か首の上でよく寝たね。
温かかったからかな？
でも、段々重たくなって、大きくなって、
申し訳ないけれど、頭の横で寝て貰うようになったね。でも…たまに息苦しくて目覚めると…
顔の上で寝てたりもあったね。
凄く寝相が悪く、まるまることは少なく、
あまり猫らしくない猫として育って行ったね。
キャットタワーは３台を連結して、
６畳間に目いっぱい設置して、
外から見ると…動物園みたいに見えて、
ご近所さんに笑われたりもした。
１度熱中症になりかけてしまい、
毎年サマーカットにするようになったよね。
サマーカットにすると活動的になって、
まるで元気な子猫に戻ったみたいにはしゃいだりしたよね。
君は、どうしても…
私以外にには懐かなかったよね？
不思議な位に。
年２回わんにゃんドックをしてもらったけど、
帰宅時にキャリーに戻すのに、
先生からタモを渡される飼い主さんて…
きっと私位だったのではないかなあ？
MAX7.8キロあったから…
確かに噛み付いたりもするし…
そうなるよね？(笑)
色んな意味で、君は有名なニャンコに育っていったね。
【虹の橋の物語】
天国のすこし手前に
「虹の橋」と呼ばれる場所があります。
動物たちは旅立った後、
この虹の橋へ行くのです。
虹の橋のたもとには、緑が広がっていて、
ごはんもお水もたっぷりあります。
そこではケガや病気も治り、
元気な姿を取り戻して
優しいお日様の光の中で、温かく心地よく
たくさんの仲間たちと楽しく遊んでいます。
毎日幸せで、満ち足りているけれど・・・
大好きなあなたが、恋しくてたまりません。
ある日のこと
遊んでいたうちの１匹がふと立ち止まり、
遠くを見つめています。
次第にその瞳はキラキラと輝き、
希望と喜びに体が震え出します。
突然、緑の草原の上を駆けだします。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたたちは、虹の橋で再会を果たします。
２人は強く抱きしめ合い、
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは両手で、愛しいわが子の頭を
何度も何度も撫でます。
そしてあなたは、
信頼にあふれるわが子の瞳を
もう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど
その心からは
一日も消えたことのなかったその瞳を。
それから、あなたたちは
一緒に虹の橋を渡って天国へ行きます。
そしてもう２度と離れることはないのです。
外国で広まった物語だそうです。
私にとって龍太郎は、
血の繋がった人や家族だった人、
どんな人よりも
「家族」でした。
唯一無二の「家族」でした。
私もいつかは君の元へ行きます。
それが明日かもしれないし、
10年20年後かもしれないし自分では分からない。
だから…
淋しいと思わず待っていて欲しいな。
絶対君の待つ所へ行くから。
カーちゃんはね？
この先も善行の行いをする様にして、
悪い事は絶対にしないよ。
だって、君の待つ所へ行きたいから。
同じ所へ行けなきゃ意味がない。
だから…
気長にのんびりと、
待っていてね？
淋しくなったら夢に出てきて欲しいよ。
カーちゃんも嬉しいから。
今日は君が産まれた日。
生まれて来てくれて、
本当に、本当に、有難う！
私に18年という幸せな時間を与えてくれて、
本当に、本当に、有難う！
My love for you is eternal.
君への愛情は永遠だよ…
私はちゃんと、
君のカーちゃんになれたかな？
君を幸せに出来たかな？
君との約束を守って、
この先も生きて行くよ。
今日は龍太郎への愛が溢れてきちゃうけど、
そんな日もあっていいよね？
これからも、ずっと一緒。
これからも、ずっと愛してます。
長文にお付き合い頂き感謝致します。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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