たまにしかお邪魔しない私、最近こちらに日記を投稿するのは
いつも我が家のおとなニャンコの健康上の問題についてです。
現在我が家には6匹、
この家に転居の際一緒に連れてきた、
家の中に入ったり出たりする『中の子』2匹、
隣のおばさんの子が居着いてしまったり、
近所のおばさんがえさをやって育てたにもかかわらず、
家に来てしまったノラの子、いわば『お外の子』4匹。
全員おとな猫
『中の子』TAMA1月に13歳、PACO5月に11歳
『お外の子』ORECCHIO9歳半、MARCO8歳半、SANDRINAとPANDINA5歳
人間でいえば中高年、いろいろ健康上の問題が出てきます。
TAMAのことです。
10月の下旬だったでしょうか。
天気も良くなく、家の中にいることの多い『中の子』です。
ふと気付くと、TAMAが水を飲むのをよく見かけます。
彼女の食餌はウェットフード。
我が家に来た時には手に乗るほどの小ささで目も見えない
母親に見捨てられ、あまりにも不憫で甘やかしたい放題
甘やかしてしまいました。
特に食べるもの。
食べたいものを食べたいだけ、食べたい時に食べさせる…。
お外に出るからまあいいか…という具合でいい加減な私は
自分の食費は削っても、TAMAには贅沢させてしまいました。
彼女の食費は1日5ユーロ前後、日本円で500円ちょっとです。
幸い健康に恵まれ、歯石の除去も1回だけ。
歯石はたまっているものの、歯茎には入り込まず
表面で留まっているとのこと。
カリカリは、幼いころに消化不良を起こしたPACOのR.Cを
ちょこっと食べるのみ。
それも、食べたい意識を見せるために触るだけ。
こんな食生活にもかかわらず、水を飲むのを見かけます。
猫が水を飲む…
2月にお外の子BOMBOを腎不全で亡くしました。
当時は全く知識のなかった私
ネットで調べてみると、腎不全の示す症状は
『多飲多尿』だそうです。
後から思うと、BOMBOは水をたくさん飲んでいました。
彼はカリカリを食べていたから、全く不思議に思いませんでした。
TAMAの主食はウェットフード、にわかに疑惑が浮かび上がります。
10年以上の長い付き合いだった獣医さん、
彼の決断の悪さがGINOの死を早めてしまったとみている私、
もう2度と顔も見たくない人。
近所にできた、新しい獣医さんを訪ねてみることにしました。
電話で様子を説明して、血液検査をしたい旨申し出ると
11月3日9時半に、断食をさせて連れてくるようにとのこと。
当初は腎不全しか疑っていなかったのですが、
いろいろ考え始め、糖尿病の疑いも…。
TAMAはおデブです。5,5KG。
幼いころから大柄、食欲旺盛。
だから、真冬に生まれ、同腹の兄弟3匹は死んでしまったにも
関わらず、生き延びることができたのだと思います。
糖尿病も『多飲多尿』10歳以上の高齢猫には
非常に多いとのこと。
水を多量に飲み、多食にもかかわらず痩せる…。
これが普通糖尿病の示す症状ですが
3割はむくむく太っていていかにも健康そうですが、
糖尿病を患っていることもあるとのこと。
まさしくTAMAそのものです。
ただTAMAは痩せてきてはいません…。
心配しながら迎えた3日の朝、ご飯をもらえないTAMAは
ふてくされて外に出ました。
時間がたてばいつものようにご飯をもらえると思っている様子。
玄関前で日向ぼっこ。
殺気を感じさせないうちに手早く捕まえて、早めに獣医さんへ。
予約の15分前には到着していました。
獣医さんは30代の若い女性。そして看護師さんもいます。
今までの獣医さんのところでは考えられなかったこと。
看護師さんと私でTAMAを抑え込み、のど元から血液採集。
麻酔を使うものだと思っていた私、
腎臓に問題のある猫に麻酔は危険だし、
TAMAはおとなしい子だから必要ないとの説明。
TAMAは通常、診察代の上では借りてきた猫状態…
家に帰ればライオンです。
獣医さんも看護師さんも、TAMAを見ての第一声
『子ブタちゃん』でした。
検査の結果は夕方出るので、連絡を下さるとのこと。
先生は私と同じく、糖尿病を疑っている様子。
最悪の場合はインシュリンの摂取も…と説明されました。
待ちかねていた結果報告、夜7時少し前に入りました。
『腎不全』ごくごく初期のもの、食餌療法とのこと。
翌日、指示を受けに出むくと、予想外に血糖は問題ないとのこと。
療養食とサプリを与えて1カ月様子を見る。
現在はわずかな腎機能障害だけれど、放っておいたら
危なかったとのこと。
地獄の食餌療法スタートです。
先生の指示はk/d。
昔からTAMAはHのペットフードは嫌いです。
Rのカリカリは気が向けば少し。
というわけで、ペットショップに出向いてのショッピング。
k/dのカリカリと缶詰、Rのカリカリとチキン・ツナ味のパウチ。
初日は取りあえずk/dの缶詰を少し食べました。
それからRのカリカリも少し。
問題はサプリ…。薬局で購入したものです。
粉末なので餌の上に振りかけるのですが
タダでさえも美味しくない療養食、サプリをかけたら無視です。
仕方がないので、ほんのわずかな以前食べていた缶詰に
サプリを混ぜて食べさせる…。
これも難しいです。
2度目には先ほど開けた缶詰では匂いをかいだだけで拒否。
とにかくこのサプリをしっかりとってくれないことには
どうしようもないので毎回新しい缶詰を開けています。
カリカリは予想外にk/dを好むようです。好む…ましなようです。
今まで食べたいものを食べたいだけ食べていたTAMA、
この急激な変化に戸惑っているようです。
でも今回は私も本気、鬼になって妥協しません。
カリカリをわずかな水でふやかして食べさせると、
少し食が進むようです。
この療養食、2社のものとも小さいころからRのカリカリを
食べ続けてきたPACOが何の抵抗もなく盗み食いします。
ということは、決して美味しくないわけではない…。
改めて、TAMAの間違った食生活実感しました。全て私のせい…。
朝からふてくされて外に出ていたTAMA
さすがにおなかがすいたらしく家の中に入り、
サプリを混ぜ込んだ餌をいやいや食べ(ほんのわずか残しました)
水でふやかしたカリカリを少し食べました。
もともと食欲旺盛な子、空腹には勝てないのではないかと
みています。
まだまだ食べる量は少なめ、でも蓄えはたっぷりあるし(^_-)-☆
断食を決め込んでいるわけではないので、
我儘は受け入れないつもりで頑張ります。
ニャンコはあまり水を飲まない動物です。
もし水を飲むことを見かけることが増えたならば、
即行動してください。
高齢猫ばかりではありません。
5歳でも腎不全と診断されたニャンコがいるようです。
これは検査の日の朝、落ち着かなくて早起きした私、
こんなきれいな新月を見ました。30分後には明るくなりかけた空に
残るお月さま。
新しい獣医さん、30代半ばの女医さんです。
自宅からチャリで約5分、何にもないド田舎ですが
新しい建物の中、とってもきれいな診療所。診察室も2つあり
看護師さんも2人。
隣にはペットフードを扱うお店もあります。
検査結果を電話で報告してくれた親切さ。
翌朝指示をもらいに開院後30分後に出かけると、
すでに3匹待機中。
諦めて午後の開院一番乗りを目指し引き揚げました。
開院5分前に到着、獣医さんの到着を待つことにしましたが
彼女の到着前に3匹到着。1匹はウサギでした。
ウサギの飼い主さんはカメも診てもらうとのこと。
ヒールの音を響かせて獣医さん到着。
腰までのロングヘアー、ロングブーツにワンピース姿。
ド田舎、近所に住んでいるにも関わらず
こんなおしゃれな姿で登場です。さすがイタリア人。
ローマのアクセントでしゃべるのに少しがっかり…。
私を見つけると、着替えもせずに書類を用意して説明。
はっきりしているし、親切だし、繁盛している様子。
取りあえずこちらでしばらく様子を見るつもりです。
こちらは、この日、午後の開院まで手持無沙汰だったので
久しぶりに出かけた、秋の深まったローマの1ショット。
天気は快晴、日差しが強く白っぽくなりました。
現在その他の画像編集中、近いうちにブログで公開です。
お暇な際、覗いてみてください。
芋虫みたいなTAMAからのCIAO!チャオの挨拶です。
こんなに太っていて、糖尿病がないということ、
ラッキーと言うしかありません。
糖尿、腎不全共に患っているニャンコ、少なくないようです。
『上を見たらきりがない、下を見て満足する』、実感です。
好き嫌いの激しいニャンコに、美味しくないサプリ、
療養食の食べさせ方
皆様のお知恵拝借したいと思います。
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