ぐ~ぅ、ぐ~ぅ、ぐ~ぅ。
ちょいちょい、ふ~みふ~み、ちゅ~ちゅ~ (くりかえし)
「止めろ・・・・。止めろ・・・。ぐ~ぅぐ~ぅ。」
ふ~みふ~み、ちゅ~ちゅ~ (くりかえし)
「やめ・・・・ろ・・・・・・、ふぅ。」
朝4時半。管理人は仕方なく、2匹に餌をやった。
また寝る。
ぐ~ぅぐ~ぅぐ~ぅ。
ふ~みふ~み、ちゅ~ちゅ~ (くりかえし)
「ぐ~ぅぐ~ぅぐ~ぅ。(起きないぞ)」
六時過ぎ、
家族A「また、なるとが上がった!」
「(戸が)開いているじゃないか!」
家族B「だって、トイレにすぐ行きたかったんだもん。」
二人のやりとりに、管理人は加わる。
管理人「なると~、なると~。散歩~。」
なるとは穴から一度顔を見せた。しかし、また闇へと消えてしまった。
天井のあちこちからいろいろな音が聞こえる。
ドスッドスッ、
ガタッタタ、
バタン・・・・。
バキッ!
ガサッ!
3人は天井を冷や冷やしながら、見つめた。
お構いなしのなるとは楽しそう。
ドタッ。
「あ!」
天井が盛り下がった。
「なると~なると~」
ドサ==========!
凄い、破壊音とともに隣の台所で、落ちる音がした・・・・。
「あ~~~~~~~~!」
「なんかした!」
「向こうで落ちた!」
決定的な何かが起きた音だったことに3人は驚愕した。
恐る恐る、ドアを開けると・・・・・・
ホコリと、床におちた天井の石膏ボードが、残骸と化し、落ちていた。
そこになるとはいなかった。
いや、去っていた。
見上げる3人。
「うわぁぁぁぁああああ!」
「どがんすっか?(どうする?)」
「うっひゃああああ(笑)」
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怒る家族A、なぜか喜ぶ管理人、家族Aに責められる家族B。
犯にゃん、なるとは何喰わない顔で、いや、驚いていたかな?座ってた。
折角、雨続きで稲刈りができなかったのが、
ようやっと昨日済んで、胸をなで下ろしていた家族Aだったが、
不機嫌になった。
そして、どうやって直そうと考えあぐねていた。
ぶつくさぶつくさ、
「悪ガキが▽▽▽。」
「だから、あけるなと、・・・・・・」
「だって、●●●が・・・」
二人を横目に、風呂に入っていなかった管理人はなるとを洗うことを決意。
今日は動物用皮膚科専用シャンプーをお湯で薄めてガッシガッシ洗った。
足だけじゃなく、体も洗われたなるとはパニック。
そんなこと知るかい!
ガッシガッシ、ジャ~~~ジャ~~~~!
つるつるみっちり毛のなるとの体はビショビショに。
水がはけにくい毛だから、タオルで拭いても濡れたまま。
バスタオル2枚も使っちゃった。
お風呂から出ようと、頑張るなると。
ドアの下をがむしゃらに開けようとして、古いドアは化粧板がビロロンビロロン。
あ~あ、さらに壊れる~。
開けてやったら、台所で、嘗め嘗め。
黒タンもやってきて嘗め嘗め、でもすぐ止めた。
一人で嘗め嘗め。
今朝は寒かった。
洗って大丈夫?と思ったが、だんだん心配になってきて
ドライヤーで乾かすことにした、ドライヤーで・・・・。
まず、洗濯袋に入ってもらう。
かなりの抵抗!いや、入ってもらう!
ふ~。
さあ、ドライヤー。
ガ==============================!
なると「ひぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
猛烈に拒否。
でも、離さない。
あ!逃げた!袋ごと!
「ガシャ====================ン!!!!」
ガラス障子に猛烈に激突した・・・・。
慌てたのは管理人。
「なると!大丈夫ね!!!!」
石頭だった。
再度捕まえて、
ガ========================!
抵抗するものの、先ほどではない。いや、こちらが勝っているのか?
袋から出してやると、湿ったまま。
管理人「う~~ん、いいかなあ。」
嘗めているなるとをそのままに、管理人も入浴。
そうこうしているうちに、出勤時間が近づいてきた。
そのころには、若干フワッとしたなると。
「寒かったら、黒タンハウスに入りなさい。」
ハウスに突っ込んだが出てきた。
管理人を見ては嘗め嘗め、視線が厳しい。
いやいや、もうしませんって。嫌われた?
茶の間では、
「あの悪ガキが・・・・・・」
収まっていなかった。ふふふ。
管理人「よ~く言って聞かせますから。」 聞くかい!なるとが。
明日は土曜大工だな。はて、何をつけたが良いかな?
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出勤。なるとは窓から見ていた。
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帰宅。
いつものように熱烈歓迎。
あのツルツル毛に戻ってる。元気。頭ぶつけたけど、記憶ある?
夕飯時。渋い顔の家族A。
家族A「あの悪ガキはいかん!あちこち、がたがたやってる!」
管理人「あはははははは・・・・。」
なるとは茶の間であっちをうろうろ、こっちで袋を覗く。
家族A「鳴門の渦になげるぞ。」「佐世保の西海の渦に入れるぞ。」
そんなに渦に入れたいのか?
まあ、入れるぞと言いながら、捨てるぞとは言わないからいいか。
いつになったら、ほとぼりは冷めるのかな?ねぇなると。
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