オチが分からない・・・この話。

2013年3月29日(金) 402 / 18

昔の雑誌を整理してるんですが
読んでは日が暮れ、開いては見入ってしまう・・・。

全然片付かない。

「ＳＩＮＲＡ」　

自然の動物や植物の雑誌で、写真も綺麗だったしよく買ってたんです。

１９９７年７月号

お髭の野村潤一郎さんの診療日記なんです。
オチが分からないのです・・・・。

（エキゾチックアニマルなんかも診てくれる東京の獣医さんで、よくテレビでもお見かけしました）

短くまとめます。

すがすがしい春の朝、突如威勢の良い若者の声がスコーンと院内に響いた。

オッ！と驚きの声をあげたのはなんと、新緑をバックに立つ彼は紛れもなく男装の麗人だったのである。

女性スタッフも顔を赤らめるかっこ良さ。

「コイツがケガをしたので治療をお願いします」と男っぽく言った。

血まみれの猫の背中には穴が２つ開いていた。出血の割には傷が浅い。

「不注意でした。自分のカノジョの家に連れて行って、そこのフェレットに咬まれてしまったんです」

「大したケガではありませんね。消毒しておけば穴は塞がります」

すると彼（彼女）は男っぽく顎を振って外にいる人物に中に入るように合図した。

「オッ」思わず声をあげてしまう。

彼（彼女）のカノジョだというその女性は、フリフリのドレスみたいなのを着てイヤというほど女の子っぽく可憐な感じではないか。

「私がいけなかったんです」

女の子はぽろぽろ涙をこぼしている。

「もう泣くなッ！大丈夫、先生がちゃんと治して下さるッ！」

彼女の肩を抱いて力強くそう言うと、女の子はワッと崩れて彼（彼女）の胸に顔を埋めてしまった。

男よりも男らしい感じの女が、最近では珍しい女らしい女の子を男らしく慰めている。

一瞬わけが分からなくなって放心した。

「あの、センセイ」

「あ、ハイ」

「猫とフェレットは仲良くなりますか？」

「大丈夫、慣れれば仲良しになりますよ。当院の患者さんにも多くの実例があります」

「ほんとですか？」

やっと女の子が顔を上げた。私は続けた。

「ホントですとも、ホラ、よく言うでしょ『ネコとタチ』って」

怒っちゃったみたいである。いつも一言多い私なのであった。

どなたか、このオチ、解説して下さいｍ（＞ー＜）ｍ
消化不良で片付けが止まってます（笑）