出産させる

2013年4月2日(火) 507 / 10

中絶も考えた。
家猫である以上、妊娠したのは私の責任だと思ったから、産ませることに。

出産予定日が近づいてきたので、レントゲン撮影をお願いした。

ドクターが素人でもわかりやすいようにと、レントゲン写真をPCで加工してくださり、私たちにも目に見えてわかった。

体の中にびっしりと赤ちゃんの姿。小さい体にこれは・・・と驚愕。

ドクターの説明で赤ちゃんは5匹。内の1匹はすでに産道に向かっていると。

私は説明を受けながら写真を必死に見ていた。

病院を出てから旦那に告げる。
「足の短い子が確実に２匹おる、しかも産道に向かってる子が短足や」

初産では、産道の狭さからか1匹目が死産が多いと聞いていたので、絶対全員無事に産ませると心に決める。

私自身が4人を出産しているので、それが自信の元だった。

出産当日。

母としてのカンが当たる。寝ようとしたんだけど、気になりネットで猫の陣痛を調べ、胸騒ぎがして階段を下り切る前にいちごの名前を呼ぶ。

いちごが姿を現し、「にゃぁぁ」と私を見上げて鳴く。

間違いなく何かを訴えている。「きてるの？？」

リビングの電気をつけ、いちごを横たわらせるとハァハァと息遣い。

「生まれるわ・・・・」

お産がスムーズに進むようにお腹を撫でる。

人間だと腰をさすってくれたら楽になるけど、猫の場合はどうなんだろ？？って思いつつさする。

明るいと産めないという説もあるので、電気は最小に暗くしていた。

準備するものがあったので、いちごの側を離れるたびにいちごが行かないでとニャァニャァ鳴いて呼ぶ。

陣痛が来ているのに私のあとをついてまわったり・・・。

そして、１匹目の羊膜が出てきた。レントゲンで見た産道に入ってた子なら短足マンチカンのはず！！絶対に死なせない！！

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