私の仕事が終わってバスを降り、自宅へ向かっていると
「早く帰ってきて！！もう間に合わんかもしれん…」
と泣きながら電話がありました。
私が坂道と階段をかけあがり家へ入ると
ぐったりしてキャリーに入った幸來がいました。
すぐに動物病院へ電話して
「昨日うかがった、白血病の子がかなりぐったりしているので、
何かしてもらえることがあればしてほしい」
と伝えると、診療時間が終了しているのにも関わらず、
快く「どうぞいらしてください」と言ってくださった先生。
その間も排泄をしようとトイレへやっとの思いで歩いた幸來がトイレの中に倒れこみ、動けなくなりました。
ぐったりした幸來を抱きかかえ、毛布でくるみ
タクシーへ乗り込みました。
タクシーへ乗る直前に、歯を食いしばったり
ビクッと体を動かすことが数回ありました。
病院に、つくなり診察室へ通してくださり
診察台へ幸來を移しました。
その時すでに心臓が止まっていました。
透き通った真ん丸い青い目は真っ直ぐとこちらを見ていました。
それでも先生は、聴診器やエコーで確認してくれました。
その後、受付台に飾ってあった花瓶に活けてあったお花を使って
小さなブーケを作って棺桶に入れてくださいました。
最後の最後まで親切に全力で対応してくださった
先生には本当に感謝してもしきれません。
本日、休みをいただいて棺桶に入った幸來を
動物霊園に連れていきました。
フサフサの柔らかい毛。眠っているかのような安らかな顔。
どこを、とっても死んでいるとは思えませんでした。
昨晩も「もしかしたら朝にはまた動き出すんじゃないかな」と
考えていましたが幸來の体が動くことはありませんでした。
わずか９ヶ月 ほどでこの世を去った幸來。
私は幸來の心に何か残すことはできたかな？
幸來は、幸せだったかな？
考えだしたらきりがありません。
幸來が私たちにくれた思い出は本当に大きな大きな財産です。
まだ信じられません。
死を受け入れることがこんなに辛いものなのかと
苦しんでいます。
骨になった幸來は頭がもろく崩れてしまっていました。
下痢や嘔吐がなく、ガリガリに痩せてしまうようなことは
なかったのですが、脳や頭蓋骨のほうに進行していたのでしょう。
母によると、私が帰るまでのたうち回るように
もがき苦しんでいたそうです。
そんな苦しみの中でも私が帰るまで頑張って待ち続けていてくれたのです。
最後は私の腕のなかで息を引き取りました。
幸來のいない生活なんて考えたこともなかったので
辛くて辛くて仕方ありません。
でも、今一番辛いのはお兄ちゃんの聖奈です。
血は繋がっていませんが毎日毛繕いをしてあげて
幸來が苦しんでいるときはいつも側にいました。
幸來がいなくなったことによる聖奈の心の傷ははかり知れません。
聖奈のフォローや、ケアをしっかり行いながら
家族みんなで協力してこの悲しみを乗り越えていきたいと思います。
幸來が次に生まれてくるときは、どうか走り回れる強い体でありますように。
幸來、私たちに笑顔と幸せをありがとう。
ずっとずーっと幸來は家族やし大切な息子。
離れてもずっと大好きよ！
幸來、産まれてきてくれて本当にありがとう(*^^*)
小さい体でよく頑張ったね！！
ゆっくり休んでください(^^)
ぺったん したユーザ
ぺったん
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