そしたら、家族Bがなるしゃんに向かって、
「なると~、逃げろ~。 なると~、逃げろ~。」
と、宣った。
決心をしていた管理人の心に油を注いだ。
管理人は、
「な~るしゃん。病院行こ!」
と、宣って返した。
管理人は、荷物をベッドに放り投げ、
なるしゃんを抱えて、キャリーにむぎゅ====むぎゅ====!!!
慌てるなるしゃん。
しかし、管理人の勢いに負け、しばしの抵抗の後、キャリーin!
ぷわああああああああっっっっっっと、晴れやかな気持ちになった。
「やった・・・。やった。」
一方で、
「みやあああああっっぅううう。んんんみゃあおおおおおお!!!」
青天の霹靂!なるしゃんであった。
なるしゃんを載せたCR-Vは走る。ドナドナドナドナドナ・・・・・。
やけに今日は遠く感じる道のり。ドナドナドナドナドナドナドナ・・・・。
そして、うるさい。みゃおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
今回のワクチン接種、黒タンはパスすることにした。
前回、2年に1回でも良いですよと、言われていたからだ。
老体には堪えるらしい。

病院に行きながら、いつもと違うフレグランスが漂ってきた。
赤信号で止まった時にキャリーの向きを変えてみた。
なるしゃんの足下には黄色い液体が・・・。
「また、ですか。チビリ-。」
尻尾も濡れていた。
病院に着くと、待合室は数匹のシーズーらしき犬が。
「なるしゃんより、軽いな。」
勝ち誇った管理人だった。

待合室に響く入院患者(犬)の鳴き声がうるさい。

なるしゃん、ストレスじゃない?
順番が回ってきて、院長先生に呼ばれた。今日は女医さんじゃないのね。
久しぶり。
なるしゃんをキャリーから出すと・・・・出せなかった。
キャリーを上下解体し、露わになったなるしゃんを抱えて診察台へ。
足は黄色く濡れ、キャリーの中も濡れていた。
敷いていたタオルでなるしゃんを拭きながら、濡らした診察台を拭いた。
「なると君ですね。 この子は大きいから・・・骨格が・・・。
7.6kgですね。」
やっぱりか。あ、痩せろと言われなかった、ほっ。
「この子は、 柴犬と対決したら勝ちそうですね。」
え? 今、なんて仰いました?
「柴犬と対決したら、勝ちそうですね。」
耳を疑った管理人のために2回も言ってくれたような・・・木霊しただけか?
注射を終え、直ぐキャリーになるしゃんを入れ、待合室へ。
なるしゃんを車に入れて、精算を待った。
帰りの車内の静かなこと。
途中、数回鳴いただけ。
家に着くと、そのままお風呂に直行。
キャリーに入ったなるしゃんの足下にお湯が浸入。
またまた、びびるなるしゃん。ちょっぴりうんp出た?
キャリーからだし、オシッコで濡れた所を洗い、うんpらしき汚れを拭いた。
なるしゃんにとって嫌な夏の思い出となった。
管理人には、「柴犬対決」として心に残った。
どこかに、柴犬はおらんかね?
そして、用務員さんから命名された。
ドン・チビリーノ
なるしゃんはチビリーの中のチビリー、ドンなのである。
きっと、来年もちびる。
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