不自然なほどフラフラで、涎を垂らしている様は、とてもじゃないが見ていられないし、「ああ、かわいそうだけど、もう長くは生きられないんじゃないか・・・」と思わずにはいられなかった。ためしに、餌を手に乗せてあげると、頭をグルングルンしながらも必死になって貪る。その時は仕事に行かなくてはならないので、後ろ髪をひかれながらその場を離脱。
そかし、なんとも寝覚めが悪く、意を決して月曜日に再度訪問してみる。猫は頑張って生きている。もうたまらなくなって近所の動物病院へ連れて行った。成猫にもかかわらずガリガリに痩せていて体重は2kgほどしかない。
血液検査の結果GPTとALTという肝臓の数値が異常に高く、でもその他の数値は正常で、「中毒症状」とのこと。待合室で頬を触ると弱っているクセに一生懸命「ゴロゴロ」する様は「俺、頑張って生きるから・・・」と訴えかけているように気がした。
獣医さんによると、最近千葉市内の大きな公園で同様の症状を呈する猫が運ばれる事例が増えているとのこと。そう言えば、以前にとうきょうでヒ素を混ぜたエサをまいていた不届きものがいたというニュースがあったような・・・
点滴を施せば回復する可能性は大いにある、という先生の言葉を信じて、思い切って我が家で

預かることにした。
黒い体に足先が白い、所謂「クツシタ」君だ。名前は「足袋」をはいているようなので「タビー」とした。
今日もタビーは餌をあまり食べられず、点滴を受けている。ウチのちびたちは戦々恐々なのか?新しい仲間が珍しいのか・ケージの周りをウロウロ・・・
「この子が良くなったら遊んでくれよ!」と頼んで今日も出かけた。
タビー生きろ!馬鹿者が巻いた毒になんか負けるな!君たちネコは誇り高く、しなやかでタフな生き物なんだ。ラーラ、ポーと一緒に走り回る日を待っているぞ。
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