ロイ君は今まで主人の母が亡くなった時、1泊だけのお留守番はした事があったが2泊は初めてだった。
当日の朝、皆でバタバタしていると朝ごはんをあげたにも拘らず、私の足元から離れずニャ~ニャ~、ニャ~ニャ~啼き通しだった。
いつもの朝と違うと思ったのか、おいて行かれるのが分かっていた様だった。
留守中の事故が心配なのと、おいて行かれる事を分かって啼き続けるロイ君が不憫であったが連れて行く訳には行かない。
後ろ髪を惹かれる思いで家を出た。
父方の祖母はもうじき101歳だが元気で今も一人で呉服屋を営んでいる。
私は幼い頃から呉服の仕入れの競り市に行くのが大好きだった。
そんな下地があって私はネットオークションが好きなのだろう。
父の弟がわざわざ迎えに来てくれ、私たちは祖母のもとへと向かった。
祖母は思っていた以上に元気で私たちを迎えてくれた。
子供の頃は祖母からよくお小遣いを貰ったが、今回初めて祖母にお小遣いをあげる事ができた。
そう頻繁には来れないのでこれが最後かもしれないと思うと別れが辛かった。
父方のお墓参りも済ませ、少し離れた母方祖母の実家とお墓へ行った。
親戚の方々が昔同様、暖かく出迎えてくれたのが嬉しかった。
翌日は母方のお墓参りをした。
そこには働いていた母に代わって私を育ててくれた大好きな祖母が眠っていた。
私は祖母の実家のお墓の脇に生えていた雑草をお墓の脇に植えた。
祖母はささやかな故郷からのお土産をきっと喜んでくれた事だろう。
その後、ウチの顧問先でもある母の弟の所で仕事を片付けた。
主人は毎月叔父の所へ仕事で行っているが、私は久しぶりに叔父にあった。
小学生の頃、大学生だった叔父の下宿によく一人で泊まりに行ったものだった。
白髪は増えたものの昔と変わらない笑顔が嬉しかった。
最後の晩は温泉宿でゆっくりとした。
宿泊客は平日ということもあり私たちだけだったので、露天風呂を満喫した。
お食事も細部に渡って心配りが感じられ、いつもは私たちと同じ量が食べられない母もその晩は「美味しい!、美味しい!」と言って完食した。
娘が幼い頃はよく皆で旅行をしたものだったが大学生となった今、皆で旅行をするのはこれが最後かもしれない。
とても急いだ旅ではあったが久々に皆に会え、楽しい旅となった事に感謝している。
家に帰るとロイ君は玄関に座って私たちを出迎えてくれたものの、いつもの様に甘えた声でニャ~ンとは言わなかった。
遠巻きにして、いじけている様子だった。寂しい思いをさせてゴメンね、ロイ君!
荷物を片付けた後、何も食べるものが無いので夕飯は外ですることにし、出かける準備を始めるとロイ君はまたおいて行かれると思ったらしくニャ~ニャ~、ニャ~ニャ~と焦った様子でまた足元に纏わり着いてきた。
だが持ち物がいつも仕事に行く時のバッグだけだったのですぐに帰ってくると思ったのか、いつもの様に玄関までお見送りをしてくれた。

☆おまけ
2泊3日だと餌の心配があり、自動給餌器が必要になります。
私が探した自動給餌器の条件
1、いたずらをして餌が出なくなるようなことが無い作りである事。
タイマー内臓、若しくはタイマー部分にカバーがある事。
餌入れ部分が引っ込む様な引き出し式でない事。
ひっくり返す事が無い様、ある程度大きさがある事。
2、災害時にも対応できるように何回分というものでなく、グラム刻みで餌が出てくる事。
以上の条件で、探した結果Leビストロという10,000円の自動給餌器を購入しました。
http://www.rakuten.co.jp/takahasi-bussho/669696/
ただしこのLeビストロ25g刻みでしか餌が出ないのがちょっと難点ですね。

最近のコメント