
僕、ホワイト。元野良のオス猫。
家の主は7年程前、腎臓の病気で二ヶ月間入院したことがあるらしいんだ。その時、節制しなければいずれ透析になりますよと言われ、厳しい食事制限と運動制限を入院中してたそうさ。でも退院後は自宅療養する主に代わりフルタイムで働くおかみさんに、制限食の世話まで掛ける訳にはいかんと思い自分で作る事にしたそうだよ。自宅療養中は家族五人分、朝と夕食毎日作ったって話していたよ。幸い入院期間中は何もする事なかったので栄養士さんに話を聞いて料理の作り方習ったって事だよ。
今ではすっかり良くなり食事制限も無く、ジョギング程度は運動も出来るようになったんだ。
最初の内は色々な失敗もあったみたいだよ。べちゃべちゃのごはんや味の付いてない吸い物など。
主の食事制限がカロリー制限ではなく塩分と蛋白質の制限だったので食事を作るのも大変だったらしいよ。全部の食材を計量して調味料も計量スプーンで計りながら作ったって。毎日、一日中料理をしてたらしいけど、そのかいあって今では何でも作ってるよ。塩分を抑えるにはインスタントは使えないと、まずはかつおの一番だしから料理が始まるんだ。だしが美味しければ薄味で美味しく食べれるってことらしい。家庭で簡単に作れないのが洋食のフォン。材料がもったいなくてこれはさすがに缶詰のフォンドボーを赤ワインなんかと混ぜて使うらしいよ。今でも日曜日は主が食事作るみたいだよ。子供達にも評判は良いみたいで今度はあれが食べたい、なんてリクエストがあるらしいからね。

ぼくも結石の心配がなければ主のご飯が食べてみたいな。
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